このままでは“ガラスの天才”になってしまう またも負傷となったムココの未来は

またも負傷離脱となってしまったムココ photo/Getty Images

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1年間で4度目の離脱

大きな才能を備えながらも、怪我などの理由でその能力のすべてを出し切らないままにキャリアを終えてしまう。そ昔からサッカー界にはそういった選手も少なくない。“未完の大器”、“ガラスの天才”……。はたして、ドルトムントに所属するU-21ドイツ代表FWユスファ・ムココ(17)もそんなキャリアを送ることとなってしまうのだろうか。

デビューシーズンとなった昨季はブンデスリーガやチャンピオンズリーグで最年少出場記録を更新するなど、今後のキャリアに向けてこれ以上ないスタートを切っていたムココ。しかし、プロ2年目を迎えた彼はドルトムントでやや苦しい時間を過ごすこととなっている。今季ここまで公式戦出場は17試合あるが、先発で起用されたのは2試合のみ。2月に行われたブンデスリーガ第23節のボルシアMG戦で待望の今季初ゴールを挙げたものの、21-22シーズンはなかなかゲームに絡めない日々が続いている。

その原因となっているのが怪我だ。今季すでに2度の戦線離脱を経験している同選手だが、先日行われたアウクスブルク戦でまたも負傷。クラブ公式サイトによると、今回はハムストリングの肉離れと診断されたようで、復帰までに3〜4週間程度を要する見込みだという。昨季終盤戦の靭帯損傷による離脱も含めれば1年間で4回の負傷離脱を経験することとなっており、その才能を披露する時間は現時点で限られたものとなってしまっている。
まだ17歳の選手ではあるものの、どこか怪我に付き纏われるキャリアを送る予感もしてきてしまったムココ。はたして、ドルトムントとドイツの次世代を担うであろう逸材は、このまま“ガラスの天才”となってしまうのだろうか。どうにかこの苦境を打破してほしいところだが、ムココの運命やいかに。

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