まさかの“コンテ政権1年目”の再現へ? ユーヴェ、奇跡の大逆転優勝を諦めるにはまだ早い

ヴラホビッチ加入で活気づく攻撃陣 photo/Getty Images

当時とは3ポイントしか変わらない

ここからユヴェントスの大逆転優勝はあり得るのか。

今季は開幕から躓いてしまい、早々に優勝争いから脱落したと見られていた。しかし今冬にFWドゥシャン・ヴラホビッチを加えたところから上昇気流に乗っており、現在は首位ナポリと7ポイント差の勝ち点50を奪って4位につけている。決して不可能な数字ではないだろう。

ここにきてミランとインテルがややペースダウンしていることもあるが、振り返りたいのはアントニオ・コンテがユヴェントスで無敗優勝を成し遂げた2011-12シーズンのことだ。

当時は確かに無敗優勝だったのだが、内訳は23勝15分とかなり引き分けが多かった。実際に今と同じ27試合を消化した段階では13勝14分と引き分けの方が多く、獲得した勝ち点は53だった。つまり今のユヴェントスと3ポイントしか変わらない。

当時はミランが2位でフィニッシュしているが、27試合を消化した段階でミランは57ポイントを稼いでユヴェントスをリードしていたのだ。コンテのユヴェントスはそこから残り11試合を10勝1分と圧巻の成績で駆け抜け、最終的に勝ち点84を稼いで優勝を果たすのだが、伊『Gazzetta dello Sport』はヴラホビッチを加えた現在のユヴェントスにその再現は出来ないものかと期待をかけている。

あの頃のユヴェントスと今のユヴェントスでは安定感に差があるのは事実だが、まだ逆転スクデットを諦めるには早すぎる。ハードなミッションであることは間違いないが、当時のコンテ政権と同じようなラストスパートをかけるならば勝ち点を80点台に乗せることはできる。

ナポリ、インテル、ミランがポイントを落とすかは分からないが、ヴラホビッチ加入から前を向くユヴェントスは奇跡の終盤戦を実現できるか。

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