現在スペインでプレイするトッテナムFWには今後期待できる? 挫折で気づいたプレミアでの戦い方

バレンシアで躍動するブライアン・ヒル photo/Getty images

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問題点を見つけ改善を目指している

彼は再びプレミアリーグに戻ってくることができるのだろうか。現在はトッテナム・ホットスパーからバレンシアにレンタルで出されているブライアン・ヒルのことだ。

リーガ・エスパニョーラのセビージャでデビューするも、出場機会は得られずに当時乾貴士が所属していたエイバルに移籍し、28試合で4ゴール3アシストを記録。ここで大きく評価を上げるとスペインのフル代表にも選ばれ、ルイス・エンリケの下でプレイしている。さらに彼のステップアップは止まらず、今夏の移籍市場でプレミアのスパーズ移籍を決めている。

線の細い選手ではあるが、推進力のあるドリブルを武器としており、そこからのクロスやシュートを得意とするドリブラーであり、プレミアでも活躍を期待されたが、ヌーノ・エスピリト・サント、アントニオ・コンテの2人の指揮官からは起用されず、冬の移籍市場でバレンシアにやってきた。メスタージャではすでに信頼を得ており、カップ戦を含め早くも6試合でピッチに立っている。実力は確かなヒルだが、英国での失敗を西『AS』にこう語っている。

「適応するのは難しかった。それは非常にフィジカルを重要視したスタイルで前に行ったり、後ろに来たりと切り替えが早い。それでも、プレミアでプレイしたことは自身の糧になっている。今ではより成熟している。食事などの習慣を変え、家では専属のシェフを雇い体重が2キロも増えたよ。バレンシアでは持久力とフィジカルの向上に取り組んでいる」

長くスペインでプレイしていたヒルだが、イングランドとの違いをフィジカルの強度だと話している。確かに簡単にはファウルは取られず、DFからの圧力に耐えながらプレイするにはこちらも屈強なフィジカルが必要になる。それでも、現在バレンシアで活躍できているのは、食事の変更や意識改革が影響しているのだろう。

来夏でのスパーズ復帰が既定路線なヒルだが、バレンシアは完全移籍での獲得を目指している。今後の去就は不透明だが、次にヒルがスパーズに戻ってくる頃には一回り大きな彼の姿が見られることになりそうだ。

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