ドルトムントの“消えた逸材” 129戦65ゴールとドゥクシュは2部で才能花開く

ブレーメンで活躍するドゥクシュ photo/Getty Images

もう一度トップリーグで活躍できると証明を

まだユルゲン・クロップがドルトムントを指揮していた2013-14シーズン、19歳の若さでブンデスリーガのピッチに立ったストライカーがいた。

ドルトムントのアカデミーを経て、トップチームに合流したFWマルヴィン・ドゥクシュである。ドルトムントのU-17カテゴリーでは40試合で47ゴールを記録するなど充実の時間を過ごしていた選手で、ドイツの世代別代表にも選ばれていた。

しかし、やはりブンデスリーガは甘くない。ドルトムント、パーダーボルン、デュッセルドルフなどその後はドイツ国内を転々とするキャリアになったが、ドゥクシュはブンデスリーガでは31試合で2ゴールしか挙げられなかった。

消えた逸材となってしまったドゥクシュだが、まだブンデスリーガで活躍する目標を諦めたわけではない。現在はドイツ2部のブレーメンに所属しており、ここで27歳にしてブレイクを果たしているのだ。

昨季2部に降格してしまったブレーメンは現在2部首位に立っており、それをドゥクシュは懸命に引っ張っている。ここまでリーグ戦24試合で15ゴールを記録しており、得点ランク3位につける活躍ぶりだ。特に指揮官が交代した昨年末から急激にペースを上げており、現在は直近9試合で9ゴール6アシストの固め打ちだ。

2部での通算成績は129試合で65ゴールとなっており、もう2部でのアピールは十分だろう。時間はかかったが、そろそろ1部で活躍する時だ。このままいけばブレーメンは1シーズンで1部へ返り咲くことになるが、ドゥクシュは今度こそ1部で真のブレイクを果たせるのか。年明け以降では2部で一番勢いに乗っているストライカーと言えそうだ。

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