トッテナムの戦術をコピーするべき? 不調ユナイテッドがシティから勝利を挙げる方法

ラングニックはどういった戦術で試合に臨むのか photo/Getty images

シティはカウンターが苦手だ

7日に予定されているマンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッドのマンチェスター・ダービー。首位シティとしてはここで負ければ2位リヴァプールとの勝ち点差がなくなり、得失点差で2位に陥落してしまう。

そんなシティを脅かすユナイテッドだが、ここまでの戦績を見れば好調のチームではないことがわかる。前節は下位のワトフォードに引き分け、勝ち点を落としている。こういった勿体ないゲームは今季多く、引き分けはすでに8となっている。

しかし、希望はある。シティが直近で黒星を喫することになった相手であるトッテナムはここリーグ5戦で3敗と負け越しながらも、シティを倒して1勝を挙げている。また、ダービーということもあってユナイテッド側のモチベーションも高いことだろう。

英『Football 365』ではユナイテッドがダービーに勝つ方法としてスパーズの戦術のコピーを推奨している。トッテナムは[3-4-3]で試合に臨み、守備時は5バックで中央を固めて攻撃時は前線のハリー・ケイン、ソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキに任せていた。ケインは後方と前線のリンクマン兼ストライカーとして躍動し、チームを勝利に導いている。

ユナイテッドにこの人選を当てはめるとなると、ブルーノ・フェルナンデスが後方と前線をつなぎ、ジェイドン・サンチョとマーカス・ラッシュフォードがスピードを武器に広大なスペースを生かすことになるか。対人性能の高いカイル・ウォーカーと同等にやりあうことのできるソンのような選手はいないが、サンチョ、ラッシュフォードともにスピードスターであり、期待できる攻撃は生まれるだろう。

しかし、スパーズのように90分間攻撃を跳ね返し続けることができるかはわからない。基本的には[4-2-3-1]と4バックであり、ラルフ・ラングニックが来てからは5バックを試していない。さらにラングニックは前からプレッシャーをかけることをモットーとする監督であり、スパーズとは違った守備を行う。また、プレッシングに関しても今のシティは相手のハイプレスに屈しない組織を形成しており、ミスは期待できない。

スパーズがシティ撃破のお手本を披露するも、それに伴う守備力を有していないユナイテッド。現状でのクラブ間の差を考えると難しいゲームになることが予想されるが、どのような戦術を準備してくるのだろうか。

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