たった一人で戦局を変えてしまう突破力 アタランタで輝くセリエA屈指の“超絶ドリブラー”

ローマ戦でも途中出場から存在感を放ったボガ(左) photo/Getty Images

チームは敗戦でも際立っていた個の力

今冬チームに加入したばかりのドリブラーだが、この男はもう新天地で攻撃陣の中心となりつつある。かねてより周囲からの評価が高かったものの、これからの彼はもう一段階上のレベルへと到達するのだろうか。

そのドリブラーとは、今冬レンタル移籍でアタランタに加入したジェレミー・ボガ(25)だ。サッスオーロ所属時から優れた才能は各方面から評価されていた同選手だが、上位クラブの一員となっても彼の輝きは変わらない。先日行われたコッパ・イタリア準々決勝のフィオレンティーナ戦では、さっそく移籍後初ゴールを記録。新天地での好発進を決めてみせた。

そして、現地時間5日に行われたセリエA第28節のASローマ戦でも、ボガのクオリティの高さは際立っていたと言っていい。チームは惜しくも0-1で敗れてしまったものの、同選手は60分から途中投入されるとその実力を遺憾なく発揮。得意のドリブルで中央の危険なエリアへと侵入していくシーンは何度か見受けられ、30分間のみのプレイタイムでも十分なインパクトを残してみせた。同時に投入されたMFルスラン・マリノフスキと共に、ボガはローマの守備陣にとって非常に厄介な存在になっていたと言っていい。

彼を投入するだけでも戦局が変わる。加入後のボガを見て、そんなことを感じているアタランタのサポーターも多いだろう。新天地では10番のシャツを身に纏うこととなったが、その背番号に恥じないクオリティをピッチ上で披露しているドリブラー。セリエA屈指の知将であるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の下、今後の彼がどこまでスケールの大きな選手となっていくかは楽しみだ。

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