ライス獲得が不可能なら若手を信頼するのもアリ? レンタル先で成長するマンUの“NEXTキャリック”

今季はノッティンガムにレンタルされているガーナー photo/Getty Images

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2部で輝く下部組織出身MF

今夏の移籍市場にて、マンチェスター・ユナイテッドはまたも大型補強に動く可能性が取り沙汰されている。そのなかでは、かねてより補強の必要性が指摘されてきた中盤も含まれているようで、同クラブはウェストハムのデクラン・ライスを筆頭に複数の候補をリストアップしているようだ。

ライス加入となれば、マンUにとっては間違いなく大きな補強となる。今やプレミアリーグでも屈指の守備的MFとなった男には大金を注ぎ込むだけの価値がある。まだ23歳と若いことも、獲得に向けてはポジティブなポイントだ。最優先で確保に向かうべきなのは間違いないだろう。

しかし、ライスの獲得が難しい場合には、武者修行に出している若手をチームの戻すというのもひとつ有力な選択肢となるか。実は現在、マンUからレンタルで他クラブへ渡っているヤングスターの中には非常に順調な成長を見せている男がいる。
その男とは、チャンピオンシップのノッティンガム・フォレストにレンタル移籍しているMFジェイムズ・ガーナー(20)だ。今季ここまで武者修行先でリーグ戦29試合に出場している同選手は、今やノッティンガムの中盤に欠かせない存在となっている。チームのビルドアップを助けるパスセンスに、読みの鋭さを活かしたインターセプトなど……。かねてより“NEXTマイケル・キャリック”との呼び声も高かった若者は、自身の持てる武器を存分に活かしながらチャンピオンシップで順調な成長を遂げているのだ。

そして、そんなガーナーの優秀さはスタッツにも表れている。データサイト『SofaScore』によると、同選手はここまでインターセプト数(38回:チームMF中3位)やキーパス数(53本:同1位)などで印象的な数字を記録中。同サイトによる1試合平均評価点もチームMF中トップの「7.14」をマークしており、チャンピオンシップで着実にその評価は上昇してきていると言っていい。

キャリックも攻守に気の利くMFだったが、その系譜を受け継いで順調にその能力を伸ばしているガーナー。マンUは中途半端な補強に大金を注ぎ込むより、この“NEXTキャリック”に賭けてみるのも悪くはないかもしれない。

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