数年後にはロッベンやリベリにも匹敵する存在に バイエルンで復活するサネが描く未来

今季バイエルンで印象的な活躍を披露しているサネ photo/Getty Images

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ドイツで評価回復するスピードスター

移籍初年度となった昨季はブンデスリーガ32試合の出場で6ゴール10アシストとまずまずの成績を残してみせた。しかし、クラブが獲得に注ぎ込んだとされる6000万ユーロという移籍金もあってか、少し前までバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWレロイ・サネに対する周囲の評価はそこまで高くなかったと言っていい。時折見せていた精彩を欠くプレイも、たびたび各方面から指摘されていた印象は否めない。

だが、2021-22シーズンのサネはそんな周囲の雑音を振り払う活躍を見せている。ここまではリーグ戦22試合に出場して7ゴール7アシスト。現地時間2月26日に行われたブンデス第24節のフランクフルト戦でも決勝ゴールを挙げるなど、今季は勝負どころでの働きも光っている。守備能力の向上も随所で見て取れ、現地では「ようやくサネが復活した」(独『WAZ』)との声も増えてきた。

今季評価再浮上中のスピードスター。とはいえ、今後のサネが目指すのはもっと上のレベルなのかもしれない。2021-22シーズンは現時点でもバイエルンの貴重な戦力となっている同選手だが、最終的には周囲からクラブのレジェンドと認められるようなキャリアを送りたいとコメント。アリエン・ロッベンやフランク・リベリとも比較されることについて、このレフティーは次のように語っている。
「僕はもう26歳だけど、これ以上学ぶことが何もないなんて言えないよ。もっと改善したいことはたくさんあるし、自分のキャリアの中では可能な限りのことをしたいと思っている。ロッベンやリベリと比較されることをどう思うかって? 決してプレッシャーにはなっていないないよ。すごく名誉なことだ。ただ、僕は自分の歴史をこのクラブに刻みたい。彼らにも負けないようなものをね」(独『Sport 1』より)

今季は優れたパフォーマンスを披露しているが、やはりレジェンド級と評価されるまでにはもう少し大きなインパクトを残したいところか。ただ、そのベースは今季の活躍で築くことができていると言っていいだろう。直近のリーグ戦2試合ではスーパーサブ的な起用が続いているものの、ユリアン・ナーゲルスマン監督もその実力は十分に高く評価しているはず。サネの描く未来が数年後に現実となることには大いに期待したいところだ。

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