左足首から出血しても続けたチームプレイ ミランを首位再浮上へと導いたジルーの働き

ナポリ戦で値千金の決勝ゴールを挙げたジルー photo/Getty Images

得点以外の部分でも存在感

現地時間7日に行われたセリエA第28節にて、スクデットを争うナポリ相手に1-0で勝利したACミラン。今季のスクデット争いを左右する大一番で白星を挙げ、ロッソネリは再び暫定首位の座へと返り咲くことに成功している。2010-11シーズン以来となるセリエA制覇に向け、これで大きく前進することとなったのは間違いない。

そんなビッグマッチでミランを勝利に導いたのが、決勝点を挙げたFWオリヴィエ・ジルーだ。このベテランストライカーは後半立ち上がりの49分、セットプレイの流れから試合を決める一発をナポリにお見舞い。DFダビデ・カラブリアの放ったミドルシュートに左足をうまく合わせてゴールを陥れた。シュートの軌道を修正する形でのフィニッシュは相当に難易度が高かったはずだが、その絶妙な角度調整は見事だったと言うほかないだろう。

加えて、この試合におけるジルーはゴール以外にも称えられるべき点が多かった。なかでも注目すべきはその献身性。同選手は24分にDFカリドゥ・クリバリのチャージを受けて左足首に出血が見られるほどの怪我を負ったが、その後も痛みを堪えながら精力的に前線でポストプレイや守備のタスクを遂行した。最終的には後半にも足を痛めて途中交代となったが、68分間のプレイでその魂を存分に見せてくれたのは間違いない。

ゴールだけでなく、チームのために行うプレイの質も見逃せなかったナポリ戦のジルー。ビッグマッチで次々と素晴らしい仕事をやってのけている長身FWは、今やミランにとってかけがえのない存在だ。

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