その評価はミステリー? インテルでは失敗した“29歳”コンドグビアをどう評価する

アトレティコで奮闘するコンドグビア photo/Getty Images

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能力は高いが、一貫性には欠ける

U-20フランス代表ではポール・ポグバ、リュカ・ディーニュ、フロリアン・トヴァンらとプレイするなど、エリートプレイヤーの1人と考えられていたのがMFジョフレイ・コンドグビアだ。

29歳のコンドグビアはポグバと同学年のプレイヤーで、ポグバと同じく188cmとサイズのあるダイナミックなMFだ。しかし、コンドグビアの評価は難しい。

フランスではモナコで活躍し、2015年にはインテルへ移籍。ここでコンドグビアの知名度は一気に跳ね上がることになったわけだが、このインテル移籍は失敗に終わった。ここがコンドグビアのキャリアにおける分岐点になったのは間違いない。
その後はバレンシア、そして現在はアトレティコ・マドリードでプレイしており、決して能力が低いわけではない。ただ、一貫性に欠けるところが今一つ評価が伸び悩む理由か。伊『Gazzetta dello Sport』も、コンドグビアをミステリーな選手と表現する。

今季はチームに怪我人が出ていることもあり、本職の守備的MFに加えてセンターバックもこなしている。その中で批判を浴びることもあるが、2月に入ってからは高いレベルのパフォーマンスを披露。2月26日のセルタ戦では華麗に2アシスト記録している。

守備の方では今季チームトップとなる57回のタックル数、インターセプト数もチーム1位の28回を記録するなど、不安定な守備を支えようと奮闘している(数字は『WhoScored』より)。

代表は2018年から中央アフリカ代表に切り替えており、全体的に珍しいキャリアと言えよう。エリートコースからは外れてしまったのかもしれないが、今でも5大リーグのトップクラブでプレイ出来ているところに能力の高さが表れている。ポグバ級の評価は得られなかったものの、コンドグビアも十分に優秀な大型MFと言えるだろう。

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