12億ポンド使っても9年間でリーグタイトルはゼロ ユナイテッドの弱点である“補強”は今後改善されるのか

新監督が決まればラングニックも今後の補強方針を定めやすくなるだろう photo/Getty images

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ラングニックがやってきた

マンチェスター・シティに敗れ、今季リーグ戦7敗目となったマンチェスター・ユナイテッド。直接対決ではライバルクラブであるシティに差を見せつけられる展開となり、今後はどのようにしてこの差を埋めるのか。

一つは補強方針の見直しだ。英『The Sun』の調べによると2013年以降シティは12億5000万ポンド、ユナイテッドは12億ポンドを移籍市場に投資してきたという。しかし、その間に獲得したリーグタイトルはシティが4回、ユナイテッドはゼロだ。ほぼ、シティと同額の資金を使ったにもかかわらず、直接対決であそこまでの差が生まれるのはお金の使い方にも問題がある。

期待が持てるとすれば、現指揮官であるラルフ・ラングニックのスポーツディレクターとしての活躍だ。彼の選手を見る目は本物であり、アーリング・ハーランドやヨシュア・キミッヒらを見つけ出している。現在彼らはワールドクラスとなっており、ユナイテッドがそういった補強をすればおのずとチームは強化される。ラングニックは少なくともユナイテッドで2年間スポーツディレクターとなることが発表されており、新監督が決まればさっそく来季から選手獲得に携わることになる。

そこで最初のステップとなるのは不良債権となっている選手たちの売却か。同じく英『The Sun』によれば来夏16名の選手が移籍する可能性があるという。今季で契約満了のポール・ポグバや移籍の噂が出てきたマーカス・ラッシュフォード、今季加入したクリスティアーノ・ロナウド、ジェシー・リンガードなどに放出の話が出ており、来季のユナイテッドは新顔の多いチームになるかも知れない。

現状のチーム状況は良いものではないが、来夏は的確な補強が期待できるユナイテッド。英『The Athletic』によればすでに新監督と接触しており、数週間以内に就任の発表があるという。そこが決まれば来季の戦い方もある程度固まり、補強の方向性を定めることができる。

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