3人で31ゴールに関与する破壊力 3位チェルシーの背中を捉えたアーセナルを支えるヤング・ナイツ

マルティネッリと共に前線で躍動するサカとスミス・ロウ photo/Getty images

続きを見る

試合を戦うごとに成長している

ワトフォードを撃破し、プレミアでは4位に前進したアーセナル。3位チェルシーとの勝ち点差は5ポイントと少なく追いつける可能性は十分にある。欧州のコンペティションがなく、カップ戦もすべて敗退とリーグ戦にだけ集中できる環境も追い風であり、シーズン終盤戦はアーセナルに注目するのも悪くないだろう。

そんなアーセナルを支えているのは20代前後の若い選手たちであり、特にチーム内での得点ランキングを見ると、1位が9ゴール2アシストのエミール・スミス・ロウ、2位が8ゴール5アシストのブカヨ・サカ、3位が5ゴール2アシストのガブリエウ・マルティネッリと非常に若い選手が名を連ねている。

英『Football 365』によれば現在21歳以下でリーグ戦7ゴール以上に関与している21歳以下の選手は5人おり、クリスタル・パレスのミカエル・オリーズが2ゴール5アシスト、マンチェスター・シティのフィル・フォーデンが7ゴール3アシストとなっており、その他の3人は前述したアーセナルトリオだという。これは素晴らしい数字であり、アーセナルの育成とスカウティング、ミケル・アルテタ監督の手腕はより称賛されるべきだ。

また、彼らの成長速度の速さは注目すべき項目の一つだ。スミス・ロウは昨季2ゴールと今季のように得点を奪える選手ではなく、サカも今季ほどのドリブルの切れ味はなかった。最大のサプライズはマルティネッリであり、彼は昨季リーグ戦で588分しかプレイしていない。今季はその数字を大きく上回る1085分プレイしており、数字の面でも大きな向上が見られている。イエローカード2枚で退場するなどメンタル面ではまだまだだが、成長速度は驚異的だ。英『Mirror』では彼らに続く選手としてチャーリー・パティーノやオマリ・ハッチンソンらを紹介しており、アーセナルの若手ブームは今後も続くことになりそうだ。

特に攻撃面での期待が大きいアーセナル。スミス・ロウは21歳、サカとマルティネッリは20歳と3選手共に20代になったばかりであり、今後どこまで彼らが成長するのか楽しみだ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ