システムがコロコロ変わって“14通り”も? マルセイユ熱血指揮官の采配に戸惑い

マルセイユを指揮するサンパオリ photo/Getty Images

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チームは3位と結果が出ているが……

チリ代表を指揮していた頃より独特な哲学を持っている人物ではあったが、リーグ・アンで3位につけるマルセイユはちょっとした混乱に陥っている。

国内リーグで3位は決して悪い順位ではないのだが、問題視されているのは指揮官ホルヘ・サンパオリの戦術だ。

昨季途中よりチームの指揮を執るサンパオリは、今季39試合をこなして14ものシステムを採用しているのだ。開幕直後は3バックを軸とした[3-4-3]、[3-5-2]で戦っていたが、中盤からは[4-2-3-1]、[4-4-2]、また3バックに戻って[3-4-1-2]など、毎試合のように布陣が変わる。
仏『L'Equipe』もこれを問題視しており、サンパオリが今季同じ布陣で連続して戦ったのは4回だけだという。対戦相手の特長によって戦術やシステムをコロコロと変えるタイプの指揮官もいるが、そのぶん選手たちが混乱しやすいというデメリットが生じる。3バックと4バックの併用も簡単ではない。

最前線に入るFWアルカディウシュ・ミリクも苦労しているところがあるようで、先日敗れたモナコ戦後には「多くのチャンスを作れなかった。先発できたのは嬉しいけど、多くのものが不足していた。ウイング無しで戦うのは簡単ではないし、僕たちは頻繁にシステムを変えている。クレルモン戦は4-3-3、その次は4-4-2だ」と戸惑いを口にする。

選手選考も試合ごとに変わるため、選手によってはリズムを掴みにくいところもあるだろう。順位こそ3位だが、チームは思うように機能していないようだ。

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