勝敗を分けた2人の「若い主人公」の投入 当たった名将アンチェロッティ采配

途中交代からピッチに入り完璧に仕事をこなしたロドリゴとカマヴィンガ photo/Getty Images

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途中交代から輝きを放っていた

カリム・ベンゼマのハットトリックで幕を閉じた、レアル・マドリード対パリ・サンジェルマンのCL決勝トーナメント・ラウンド16の一戦。1stレグではPSG相手に力の差を見せつけられる展開となったが、2ndレグでは強豪の意地を見せ、何とかラウンド8の切符を掴んでいる。

ベンゼマや1アシストのルカ・モドリッチといったベテランの活躍もあったこの試合だが、若手が輝く試合でもあった。特に交代からピッチに立ったロドリゴとエドゥアルド・カマヴィンガは称賛されるべきパフォーマンスを見せた。

マルコ・アセンシオに代わって右サイドに入ったロドリゴは積極的な仕掛けを見せ、計3本のシュートを放っている。ビッグチャンスを作ったわけではないが、前任者のアセンシオは得意の仕掛けができておらず、右サイドに停滞感を生んでしまっていた。しかし、ロドリゴは縦への仕掛けを見せるなど深さを生み出しており、アセンシオにはなかった攻撃性を見せている。

トニ・クロースと代わったカマヴィンガは19歳とは思えない冷静さを見せた。投入された段階では2点ビハインドと焦ってしまってもおかしくないが、落ち着いてボールを配球し、守備面では寄せの早いタックルで中盤のフィルターとして輝いている。このゲームは普段アンカーを務めるカゼミロを起用することができなかったが、カマヴィンガを投入したことで普段通りの堅守を見せることに成功している。

西『SPORT』ではロドリゴとカマヴィンガの2人の若手が主人公になったと高く評価している。カルロ・アンチェロッティ監督の采配は大当たりとなった。

PSG戦にて高い評価を得た2人。特にロドリゴはアセンシオにポジションを奪われてしまっていたが、ここから評価逆転となるのだろうか。

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