田中、守田の代役はプロ1年目の18歳? FC東京で評価急上昇中、MF松木玖生の森保ジャパン入りはあるか

プロと遜色のないプレイを見せる松木玖生 photo/Getty Images

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将来的にA代表入りは確実だろう

24日に予定されているアジア最終予選オーストラリア戦に勝てば、ワールドカップ・カタール大会への出場が決まる日本代表。最終予選初戦はオマーンに敗れるアクシデントにも見舞われたが、何とかここまで持ち直してきた。

そんなサムライブルーだが、今後を見据えて若手を招集する可能性があるようだ。今度の代表戦に向けたオンライン取材に参加した森保一監督は「最終的に決まっていないが、数人はプラスで来てもらおうかと思っている」と通常の23人以上に招集する可能性について言及している。さらに「次の世代の選手たち、今後A代表の戦力になってくれる選手たちに経験を積んでもらおうと話している」と若手の招集も示唆した。オーストラリア戦は本選出場のかかった重要なゲームだが、2戦目のベトナム戦は1戦目に勝利できれば本大会に向けたテストゲームとなる。そこで若手を試すことができれば大きな収穫となるのは間違いない。

若い世代となれば複数の有望株の名前が挙がることになるが、今季からFC東京でプレイしているMF松木玖生の招集に期待したい。

東北の名門・青森山田高校で注目を集め、冬の高校選手権で自身の実力を国内に知らしめた松木。現在はFC東京でプレイしており、加入1年目だが既に[4-3-3]のインサイドハーフとして出番を得ている。

リーグ戦ではまだ2試合しかプレイしていないが、評価は上々だ。つい最近まで高校年代でプレイしていたとは思えない球際の強さをしており、デュエルではプロに引けを取ることはない。スタミナも豊富であり、1-0で勝利したセレッソ大阪戦ではスタメンフル出場している。ボールを持った時のアイデア、オフザボールの動きも秀逸であり、指揮官であるアルベル・プッチ・オルトネダ監督からも信頼を得ている。

彼が今後もインサイドハーフでプレイするのであれば、代表でも彼を戦力として見ることができる。代表もFC東京と同じく[4-3-3]を採用している。後半戦での好調はシステム変更にあると考えられており、インサイドハーフに入る田中碧、守田英正の評価が上がっている。しかし、代表では彼に代わる人材が不足している。継続して招集される柴崎岳は安定感が足りず、原口元気はサイドで起用されることが多く、代表ではインサイドハーフでのパフォーマンスが見られない。国内では名古屋グランパスの稲垣祥のような実力者を代表に推薦する声もあるが、フル代表には呼ばれていない。松木は代表が求めるインサイドハーフにピッタリであり、16日のメンバー発表で彼の名前が読み上げられることに期待だ。

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