代表での大迫不在の穴は鹿島の後輩が埋める? 2022年になっても勢い止まらないJ通算30ゴールの万能FW

ヴィッセル神戸戦でも強烈なミドルシュートでゴールを狙った上田綺世 photo/Getty images

今季はより一層凄みを増した

残り2試合となったワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選。日本代表はここまで8試合を消化しており、6勝2敗という成績を残している。序盤は黒星を増やすことになったが、徐々に調子を上げており、10月のオーストラリア戦から5連勝を記録している。

しかし、そんな日本代表にピンチが訪れている。不動のストライカーである大迫勇也が24日のオーストラリア戦に怪我の影響で間に合わない可能性が高い。指揮官である森保一監督も、「絶対に(招集)できない状態ではないと思うが、クラブとコミュニケーションを取って確認しながら、本人ができる状態か見極めて決めたい」とオンライン取材で話している。

まだ望みはあるようだが、大迫を呼べないプランBは考えておく必要がある。基本的にここまでの代表はFWを2人招集しており、一人はセルティックの前田大然で決まりだろう。2人目はシント・トロイデンの原大智やトゥールーズのオナイウ阿道の名前が挙がることになるが、国内組である鹿島アントラーズの上田綺世にも期待したい。

2019年にプロのキャリアをスタートさせ、ここまではリーグ戦で通算30ゴールを決めている上田。今季は既に4試合で2ゴールを決めており、決定力の高さを見せている。今季の鹿島のオープニングゴールとなったガンバ大阪戦での先制点は強烈であり、彼の体の強さが分かる得点となった。さらに2ゴール目も上田の良さが出ていた。荒木遼太郎からボールを受けると少ないタッチ数でゴールネットを揺らしている。シュートを放つまでの一連の動作が素早く、正確にフィニッシュしている。こういった狭いエリアで素早くシュートを放てるのは大きな武器だ。

シュート以外にも前線での動き出しやポストプレイと万能性が見られる上田。代表では招集されるも、目に見える結果は出せておらず、今度のアジア最終予選ではそれらを覆しヒーローになることができるのだろうか。

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