コンテ・マジックにかけられて 30歳にして再び輝きを放ち始めた4試合で1ゴール3アシストを記録する男

トッテナムで躍動するドハーティ photo/Getty images

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頼れるウイングバックとなっている

ビハインドから2度追いつくも、最終的には2-3とマンチェスター・ユナイテッド相手に敗戦となったトッテナム。冬に加わったロドリゴ・ベンタンクールらがスタメンに定着し、良いパフォーマンスを披露しているが、思うように順位は伸びていない。現状ではアーセナル、ウェストハムに続く7位であり、CL出場権を獲得できる4位以内は遠くなってしまっている。

そんな不調のスパーズだが、チームの状態とは反対にパフォーマンスを向上させている選手がいる。DFマット・ドハーティだ。

同じくプレミアのウルブズでキャリアをスタートさせ、2010年から10年間プレイしたドハーティ。スパーズ加入後は右サイドで起用されることになるが、序列を落としてしまい、それは恩師のヌーノ・エスピリト・サントが来ても、アントニオ・コンテが監督になっても変わることはなかった。しかし、右ウイングバックとして出番を得ていたエメルソン・ロイヤルの怪我や低調なパフォーマンスもあってかスパーズでの出番が増えている。

ドハーティが凄いのはここからだ。出番を得るようになるとミドルサードから何度もスルーパスを供給し、好機を演出している。右サイドバックやウイングバックを務める選手だが、そのパスはトップ下を務めていたかのようなセンスを見せ、ここ4試合では1ゴール3アシストと素晴らしい働きとなっている。

敗れたユナイテッド戦でこそアシストやゴールはなかったが、右サイドでは高い位置を取ってアレックス・テレスの空けたスペースを活用している。視野の広い選手で、ただクロスを上げるのではなく、サイドチェンジを行うなどプレイのバリエーションが豊富である。守備面ではジェイドン・サンチョに裏を取られ失点につながってしまったが、攻撃での貢献度を考えればそこまで問題ではない。

加入2季目にしてようやくウルブズ時代の輝きを取り戻しているドハーティ。前半戦はほとんど出番のない選手だったが、コンテに継続して起用されることでコンディションを上げてきている。コンテはドハーティやベン・デイビスのように旬が過ぎたとされる選手を復活させるのが上手く、ドハーティもコンテの魔法でよみがえったようだ。

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