インテルを苦しめた“セリエA最高級CB” 攻守で積極性光ったトリノの番人

インテル戦、攻守で存在感を放ったトリノのブレーメル photo/Getty Images

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最後は惜しくも失点したが

現地時間13日に行われたセリエA第29節にて、トリノ相手に1-1で痛恨のドローを喫してしまったインテル。消化は1試合少ないものの、これで首位ACミランとの勝ち点差は4ポイントに。思わぬ伏兵相手に苦戦を強いられ、ネッラズーリはタイトルレースで足踏みを強いられることとなってしまった。

そんなインテルにとって痛恨のドロー決着となった試合で、昨季王者の前に立ちはだかったのがトリノのブラジル人DFブレーメルだ。かねてより各方面から「セリエA最高級センターバック」との呼び声も高かった同選手は、この試合でも非常に印象的なパフォーマンスを披露。守備面では最後の最後で失点を喫してしまったものの、対峙したエディン・ジェコやラウタロ・マルティネスにほぼ自由を与えていなかったと言っていい。その対人性能の高さは随所から見て取ることができた。

加えて、この試合のブレーメルでは攻撃面でも大きな存在感を示していた。12分にセットプレイから奪った先制点だけでなく、ドリブルでの持ち上がり後にそのままゴール前へと顔を出す動きは非常に効果的だったと言えよう。このプレイを筆頭に、インテルの守備バランスを崩そうと試みるアクションは何度か見受けられた。その積極性がインテルにとって非常に厄介なものとなっていたのは間違いない。
インテルを攻守両面で苦しめたトリノの“セリエA最高級CB”。中堅クラブの選手と侮ることなかれ。ブレーメルの実力は欧州でも屈指のレベルにあるはずだ。

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