レヴァンドフスキだけじゃない CLの通算“ゴール&アシスト”ランキングでTOP10に入れるミュラーの脅威
バイエルンの攻撃を支えるミュラー photo/Getty Images
得点力、チャンスメイクの両方が優れている
8日に行われたバイエルンVSザルツブルクのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグでは、前半23分間だけでバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキがハットトリックを決めるなどバイエルンが7-1と圧勝した。
やはり話題はレヴァンドフスキの高速ハットトリックに集中しているが、もう1人注目したいのが前線の相棒トーマス・ミュラーだ。ミュラーもこのゲームで2得点を挙げており、レヴァンドフスキとのコンビネーションは相手チームの脅威であり続けている。
数字の面でも見事だ。ミュラーはこれでチャンピオンズリーグ通算得点数を52に伸ばしており、これはチャンピオンズリーグ歴代7位の数字だ。
10位が現ミランFWズラタン・イブラヒモビッチ(48得点)、9位が元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコ(48得点。試合数の少なさからシェフチェンコが9位)、8位は元フランス代表FWティエリ・アンリ(50得点)となっており、ミュラーは彼ら偉大なるストライカーたちを超えたことになる。
次なるターゲットは6位の元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイが持っている56得点の数字だ。これは今季のうちに更新する可能性もあり、単独6位へ浮上するのは時間の問題だろう。
5位の元スペイン代表FWラウール・ゴンザレス(71得点)、4位レアル・マドリードFWカリム・ベンゼマ(76得点)、3位バイエルンFWレヴァンドフスキ(85得点)、2位パリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシ(125得点)、1位マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド(140得点)らは追い越せないかもしれないが、6位までなら十分に可能だ。どうしてもレヴァンドフスキに注目が集まるが、ミュラーの得点力も称賛されるべきだ。
また、ミュラーの場合はアシスト数も伸びている。チャンピオンズリーグでは通算26アシストを記録しており、これは歴代11位の数字だ。とはいえイブラヒモビッチ、モナコMFセスク・ファブレガスも同じ26アシストとなっているため、ミュラーのトップ10入りはほぼ確実だ。今季のうちに超えられるだろう。
その上は8位ベンゼマ(27アシスト)、7位ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(29アシスト)、6位元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス、5位パリ・サンジェルマンFWネイマール(ともに30アシスト)、4位元ウェールズ代表MFライアン・ギグス(31アシスト)、3位パリ・サンジェルマンMFアンヘル・ディ・マリア(35アシスト)、2位メッシ(36アシスト)、1位クリスティアーノ・ロナウド(42アシスト)となっており、こちらはトップ3入りなら目指せるのではないか。
ゴール、アシストの両方でトップ10入りを狙えるところにミュラーの凄さがあり、レヴァンドフスキに負けず劣らずの攻撃力を備えている。主役にも脇役にもなれるミュラーこそ、バイエルンのCL制覇に欠かせぬ攻撃のキーマンだ。