運命の“ラスト12試合”が厳しすぎる 沈みゆく17位エヴァートンに降格回避の術あるか

エヴァートンには実力者が揃っているが…… photo/Getty Images

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上位陣との対戦も残っている

26試合を消化して6勝4分16敗。勝ち点22しか稼げていない17位エヴァートンはかなり危険な状態にある。まさかの2部降格も考えなければならない事態だが、さらにまずいのは今後のスケジュールだ。

エヴァートンは自分たちより上にいる16位リーズ・ユナイテッド(勝ち点26)、15位ブレントフォード(30)よりも3試合消化が少ないが、問題はその対戦相手だ。

ここからのエヴァートンは、アウェイでのウェストハム戦、ホームでのマンチェスター・ユナイテッド戦、アウェイでのリヴァプール戦、ホームでのチェルシー戦、ホームとアウェイでのレスター・シティ2試合、そして最終節でのアウェイ・アーセナル戦など、TOP10に入っているチームとの対戦が詰まっている。
残りは12試合だが、そのうち7試合がTOP10との対戦になるのは苦しい。特にリヴァプール、チェルシーには勝てるイメージが浮かびにくく、トップ4入りを目指すアーセナルとマンUも明らかに向こうの力が上だ。何の戦略もなく互角にぶつかればエヴァートンに勝つ道はないだろう。

また17日に予定されている次節ではニューカッスルと対戦するが、ニューカッスルは今冬の補強から調子を上げ、降格圏を抜け出したチームだ。新指揮官エディ・ハウの下でチームの形が出来つつあり、未だフランク・ランパードの下でバタバタしているエヴァートンとはチーム状況に大きな違いがある。こちらもニューカッスル有利と考えられる。

まだ19位バーンリー、15位ブレントフォードとの対戦も残っているが、エヴァートンとしては上位陣相手から粘り強く勝ち点1を稼ぎつつ、残留を争うバーンリーとブレントフォードには確実に勝つ。これで何とか勝ち点を35点あたりまで持っていきたい。

ここからは1試合1試合が決勝戦のような重みを持つが、いったいいくつ白星を挙げられるのか。運命の残り12試合だ。

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