将来はドルトムントの守備を変える存在に? 下部組織で研鑽を積む大型CBにかかる期待

近い将来、トップチームで躍動することに期待がかかるコリンズ photo/Getty Images

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そう遠くない未来にブレイクもあるか

ここ数年、毎シーズンのようにドルトムントで問題となっているのが守備だ。前線に魅力的なタレントを多く抱え、一度火がつけば止まらない攻撃力を備えている同クラブ。だが、その一方では前がかりになったところを狙われてのカウンターで失点というパターンも少なくない。豪快と言えば聞こえはいいが、近頃の彼らの戦いぶりはどうにも安定感に欠ける印象だ。

しかし、そんなドルトムントの守備陣を救う存在は下部組織から出現するかもしれない。近い将来のブレイクに期待をかけたいのは、現在U-19カテゴリでプレイしているU-18ドイツ代表DFナムディ・コリンズ(18)だ。

ルシアン・ファブレ前政権でも何度かトップチームの練習に招待され、かねてより周囲からは期待される存在だったコリンズ。今季からドルトムントの指揮を執っているマルコ・ローゼ監督も彼のことは高く評価していたようで、開幕前にはシーズンを通してトップの試合に帯同させるプランを持っていたという。残念ながらこの計画は怪我によって頓挫してしまったが、コリンズの実力は各方面からブンデスリーガでも通用すると評価されている。
191cmのサイズを駆使した空中戦も強さもさることながら、一瞬のスピードにも秀でている。まさに“万能センターバック”と呼ぶにふさわしいポテンシャルを備えたコリンズ。たとえ多少不利な状況であっても、それを単独で解決してしまうだけの守備能力は非常に魅力的だ。近年のドルトムントは被カウンター時の対応がマッツ・フンメルスに任せきりとなっている印象も強いだけに、この能力に秀でたコリンズが加わるとなれば心強いのは間違いない。加えて、年齢とともにスピードが衰えてきたフンメルスをカバーする存在としても期待は大きい。

まだ若さが残る部分はあるものの、その圧倒的な身体能力は非常に魅力的なコリンズ。はたして、ドルトムント期待の大型センターバックはいつトップチームへと合流してくるのだろうか。今からデビューの瞬間は待ちきれない。

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