欧州王者イタリアのW杯出場どうなる ボヌッチ&キエッリーニに代わるCBコンビはいるか

気になるボヌッチ&キエッリーニのコンディション photo/Getty Images

両者とも年明け以降は怪我が目立つ

いよいよ欧州勢の運命を決めるワールドカップ・欧州予選プレイオフが近づいてきた。中でも注目は同じブロックに入っているイタリア代表とポルトガル代表だ。まずは24日にイタリアは北マケドニア、ポルトガルはトルコと対戦し、勝者が29日にワールドカップ出場を懸けてプレイオフ決勝を戦うことになる。つまり両方がワールドカップに出場するシナリオはないということだ。

ポルトガルの場合は大エースのクリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドで今一つ波に乗り切れていないことが不安点だが、イタリアにも心配事はある。DFジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチのベテランセンターバックコンビの状態である。

イタリアは昨夏のEURO2020を制した欧州王者だが、この大会でもキエッリーニとボヌッチは最終ラインを統率する重要な役割を果たしていた。しかし、両者とも2022年に入ってからは負傷で離脱していた期間がある。キエッリーニは復帰してきたばかりで、ボヌッチに至っては24日の北マケドニア戦を回避するとの話もある。

そうなった場合、代表監督ロベルト・マンチーニは誰をセンターバックに置くのか。同じベテランでは34歳のラツィオDFフランチェスコ・アチェルビもいるが、こちらも年明けからは負傷で離脱していた期間があり、戻ってきたばかり。

他にはローマのジャンルカ・マンチーニ、世代別代表ではブラジルを選びながら、イタリア代表入りの権利を持つ24歳のラツィオDFルイス・フェリペ、インテルの若きDFアレッサンドロ・バストーニも優秀な選手だが、彼らの場合は経験値が不足気味だ。また新顔のセンターバックコンビの場合は連携面に不安が残る。

堅実な守備はイタリアのストロングポイントだったが、今はそこに少しばかり不安がある。センターバックではないが、昨夏パリ・サンジェルマンに移籍したGKジャンルイジ・ドンナルンマが先日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグのレアル・マドリード戦で致命的ミスから失点していることも気がかりだ。

EURO2020以降は層の薄いセンターフォワードの方に話題が集中しており、今もマリオ・バロテッリやジョアン・ペドロなど新たな戦力をメンバーに入れるかどうか議論されている。そこに加えて守備陣にも少々不安がある状態で、昨夏とは状況が違うか。

欧州王者がワールドカップに出場できないのは一大事で、マンチーニがどうチームを組んでくるかが注目される。

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