新加入DFがチームの守備意識を変えたのか アトレティコで奮闘する“モザンビークの戦士”

今冬アトレティコに加入したヘイニウド photo/Getty Images

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いるといないで大きく変わる失点ペース

2021-22シーズンのアトレティコ・マドリードは、開幕から守備に不安定さを露呈していた。リーガ・エスパニューラ第21節終了時点では、早くも昨季全体と同数の25失点を記録(現在は36失点)。GKヤン・オブラクを筆頭とした主力の不調もあって、アトレティコの堅守は崩れる一方だった。

しかし、今冬獲得した男の影響もあって、アトレティコの守備は徐々に本来のレベルを取り戻しつつあるのかもしれない。その男とは、1月にリールから加入したモザンビーク代表DFヘイニウド・マンダバ(28)だ。屈強なフィジカルを活かしたディフェンスを売りとする同選手は、その激しさを武器にアトレティコの中で早くも存在感を放っている。少々危なっかしい面はあるものの、そのアグレッシブなスタイルはアトレティコに闘う姿勢を思い出させたと言っていいか。

そして、その“ヘイニウド効果”はデータにも表れている。スペイン『AS』によると、移籍加入後に同選手が出場した743分間(9試合)で、アトレティコが喫した失点はわずか「7」。彼の不在時には66分ごとにゴールを許していた同クラブだが、ヘイニウドがピッチ上に存在している場合はそのペースが“106分ごと”にまでダウンするのだ。すべてがヘイニウドの影響ではないかもしれないが、彼がいるといないで大きく数字に変化が表れているのは事実だ。
アトレティコに激しい守備を思い出させた左サイドのアグレッシブDF。3バックシステムの左センターバックも務めることができる彼は、今後もディエゴ・シメオネ監督にとって貴重な戦力となるだろう。少しプレイが激しすぎる面は改善してほしいところだが、このモザンビーク代表DFはアトレティコにぴったりの人材だったか。

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