好調ぶりを象徴するイングランド代表への選出率　シティと並んで最大勢力となったアーセナル4人衆

今季のアーセナルを象徴するサカやラムズデールら計４人がイングランド代表に選ばれた photo/Getty images

EUROではサカだけだった

イングランド代表は先日、月末に開催される親善試合を戦うメンバーを発表している。初招集は今季クリスタル・パレスで名を上げたマーク・グエーイひとりとなっており、チームメイトのコナー・ギャラガーは引き続き呼ばれている。

マンチェスター・ユナイテッドのジェイドン・サンチョが招集外となり話題となった今回の発表だが、好調アーセナルの選手たちが複数呼ばれており、GKアーロン・ラムズデール、DFベン・ホワイト、FWブカヨ・サカ、FWエミール・スミス・ロウの4人が名を連ねている。これはマンチェスター・シティの4人と並んで最多であり、アーセナルがイングランド代表でも一大勢力となっている。EURO2020ではアーセナルからの選出はサカのみであり、今季の好調ぶりがガレス・サウスゲイト代表監督に伝わったのか。

また、今回の4人はただ選ばれただけでなく、スタメンに食い込むことができるメンバーだ。GKに関してはジョーダン・ピックフォードの方が代表での序列は上だが、ラムズデールの今季のパフォーマンスはピックフォード越えもあり得るレベルにある。セービング、ビルドアップを高いレベルで両立させており、いきなり守護神に選ばれても不思議ではない。

イングランド代表は3バックを採用しており、ベン・ホワイトが右で起用される可能性はある。本来はカイル・ウォーカーがそこに採用されているが、今回は若手に場所を譲るとして選ばれていない。また、ハリー・マグワイアも選ばれたが、今季は低調なパフォーマンスが目立っており、ジョン・ストーンズらと共にホワイトがスタメンに並んでもサプライズではないだろう。

サカとスミス・ロウがプレイすることになる前線3トップの選手層は厚いが、彼らであれば十分に存在感を示すことができるだろう。サカは右サイドからのカットインが今季光っており、リヤド・マフレズに近い切れ味を見せている。スミス・ロウも今季は9ゴールと得点力が開花している。今シーズンは短いプレイタイムでもゴールに絡めるようになっており、ジョーカー的な起用も期待できる。

今季のアーセナルを支える納得の4人がイングランド代表に選ばれた。特に守備陣のラムズデールとホワイトの2人は前任者を上回るパフォーマンスを披露しており、今後は継続して重宝されることになるか。