今季先発は“1試合のみ”も長友佑都には不安なし アジア最終予選で必要となる大ベテランの経験値

FC東京では今季不動とはいえない長友佑都 photo/Getty images

大一番での活躍に期待だ

日本サッカー協会は16日にアジア最終予選を戦う日本代表27名を発表した。この選手たちが24日のアウェイ、オーストラリア戦に臨むことになっており、そこで勝利となればワールドカップ・カタール大会への出場権を獲得することができる。

アジア最終予選では5連勝中と絶好調の日本代表だが、次節は注意が必要だ。対戦国のオーストラリアはグループBで3位となっており、残り2試合での勝利が必須となっている。さらに日本としてはアウェイゲームであり、敵地特有の難しい展開が予想される。

そんな中で頼るべきはやはり、経験豊富なベテランたちだ。幸い日本代表の最終ラインはベテラン揃いであり、センターバックでいえば吉田麻也が怪我から復帰している。左サイドバックの長友佑都に関しては2010年の南アフリカ大会から先発を張っていた。百戦錬磨の彼らであればアウェイでも普段通りの実力を発揮してくれるはず。

しかし、気になるのは長友のコンディションだ。今季はここまでFC東京は4試合を戦っているが、その中で先発は1試合のみ。左サイドでは小川諒也、右サイドでは渡邊凌磨にポジションを譲る形となっている。

それでも、京都サンガF.C.戦で今季初先発を飾ると、球際の強さを武器に守備で躍動。36分のカウンターを受けた場面では最後の砦として京都の攻撃を防いでいる。長友が抜かれれば即失点にもつながるピンチだったが、経験で培った読みで競り勝つ場面となった。

試合終了後のインタビューではプレイタイムの少なさについて聞かれたが、「全く不安はない。いろいろな修羅場をくぐってきている。不安も焦りもない。むしろ前回の1月末の代表のほうが、オフ明けで全く試合をやらないで最終予選に臨んだ。今回は1月の代表戦をやっているし、FC東京に帰ってからの練習試合も70、80分出ている。リーグ戦でも途中出場から出ている。今日も90分フルで出たので、全然問題ない」とコンディション面は万全だと最終予選に対する意気込みを語っている。

FC東京では右サイドでの出番が多くなっているが、代表では依然左サイドバックの序列ではトップの長友。今回のメンバーでは若手の中山雄太とベテランの佐々木翔の二人とポジションを争うことになるが、それを制してオーストラリア戦でスタメンとなるのだろうか。

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