「狙い通りだった」2度のCKで勝負アリ 浦和が犬飼の得点で見せた緻密なセットプレイ

犬飼の得点に伊藤も間接的に絡んだ photo/Getty Images

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伊藤のショートコーナーが伏線に

浦和レッズはJ1第5節でジュビロ磐田と対戦。4ゴールを奪って4-1と勝利した。先制ゴールを奪った犬飼智也の得点は浦和の2度のデザインされたセットプレイから生み出した1点だった。

この試合開始早々にCKのチャンスを得た浦和は、簡単に放り込まずにニアからキッカーへと近寄った伊藤敦樹へグラウンダーのパスを送り、ショートコーナーを選択する。そこからの決定機は生まれなかったが、これが先制点につながる布石となったのだ。

酒井宏樹のクロスにキャスパー・ユンカーが反応するも、三浦龍輝の好セーブに防がれて得たこの日2本目となる7分のCK。キッカーの岩尾憲が中に入れるとニアのスペースに飛び込んだ犬飼智也がゴールネットを揺らして先制点をゲットする。このシーンでは1本目同様に、伊藤がニアから近寄ってボールを受ける動作を行っている。

このプレイによって磐田守備陣は、伊藤へマークを引き寄せられたことでニアを空けてしまう。そこを逃さず確実に仕留めてゴールを奪ってしまう浦和の策略が完璧にはまったシーンだった。試合後にスコアラーの犬飼もこの得点は「狙い通りだった」と明かしており、チームで狙いを決めていた部分だったようだ。昨季から何度もデザインされたセットプレイを見せる浦和。何気ないショートコーナーは、実は次につながる伏線だった。

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