今季は“フィニッシャー”として大きく成長する予感 細谷真大が見せつけた個の力

名古屋戦で貴重な先制ゴールを挙げた細谷 photo/スクリーンショット

日本代表DFも振り切る若武者

柏レイソルが大きな期待をかけるストライカーは、今まさに大きな成長を遂げようとしている。そのストライカーとは、もちろんU-21日本代表FW細谷真大(20)のことだ。

昨季は柏で一気に頭角を現したものの、その得点数は出場35試合で「3」しかなかった細谷。オフ・ザ・ボールの局面などで高いクオリティを示す一方、ストライカーとしてはもう少し目に見える結果が欲しいところだった。

だが、2022年の細谷は課題となっていたフィニッシュワークの面で大きな成長を見せている。22日に行われた明治安田生命J1リーグ第5節の名古屋グランパス戦にて、同選手は開始早々の6分に貴重な先制ゴールを記録。今季出場5試合で早くも2ゴール目をゲットすることとなっている。

なかでも、注目したいのはゴールの奪い方だ。昨季は味方が供給したラストパスを流し込むフィニッシュのイメージも強かった細谷だが、この名古屋戦におけるゴールは細谷の強引な突破から生まれたものだった。ショートカウンターから味方がワンタッチで繋いだボールが細谷に入ると、彼はそこから強気のドリブルで名古屋の最終ラインに生じたスペースに侵入。最後は相手DFに身体を寄せられるも、左足を豪快に振り抜きニアサイドをぶち抜いた。この先制点は、紛れもなく細谷のゴールへと向かう姿勢が生み出したものだった。

加えて、29分には味方の最終ラインから出たロングボールに反応し、下部組織の先輩である日本代表DF中谷進之介と入れ替わって名古屋ゴールを脅かすシーンも。この試合ではFWドウグラスが欠場となった柏だが、そのなかで細谷はそれを埋めるに十分なパフォーマンスを披露。個の力でも勝負できるところを見せつけたのは、今後に向けて非常にポジティブだったと言えよう。

2022年シーズンに入り、めざましい速度で“フィニッシャー”としての能力に磨きをかけている細谷。今季この若武者があとどれほどのゴールを積み重ねてくるかは、今から楽しみでならない。

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