いずれはマネ、サラーのように 今季の好調アーセナルを支える20歳の両翼

今季のアーセナルを支えるマルティネッリとサカ photo/Getty images

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頼れるFWだ

リヴァプールとの対戦では0-2と敗戦を喫するも、次節アストン・ヴィラ戦ではしっかりと白星を拾ったアーセナル。今季のアーセナルはこういった確実に勝ち点が必要な試合で勝ち切ることができるチームであり、それが現在の4位という好成績につながっている。

そんなアーセナルの強みは有望な若手の多さだろう。各ポジションに優秀なヤングタレントを揃えており、期待感でいえばプレミアナンバーワンかも知れない。特にウイングの成長には期待できる。

右のブカヨ・サカはチーム事情から左サイドバックで起用されることもあったが、今季は右サイドのアタッカーとしての地位を確立している。敗戦となったリヴァプール戦では沈黙してしまったが、カットインの切れ味は抜群であり、そこからのシュートは強烈だ。ここまで9ゴールはエミール・スミス・ロウと並んでチームトップであり、今季は得点面での開花を見せている。今季の活躍についてアルテタ監督はEURO2020でのPK失敗がよい経験となり、ここまでの成長につながったと英『The Athletic』に語っている。

今季のアーセナルは右サイドだけでなく、左サイドのガブリエウ・マルティネッリも非常に危険な選手になっている。昨季は588分とプレイタイムが少なかったが、今季は左サイドで自身の居場所を作っており、すでにプレミアで1252分プレイしている。数字を見ても5ゴール3アシストとキャリアハイを更新し続けている。ドリブルの切れ味はサカ以上であり、リヴァプール戦では単独でトレント・アレクサンダー・アーノルドとジョーダン・ヘンダーソンの二人をかわしてチャンスを生み出している。

20歳と若いながらも、アーセナルの両翼を務めているサカとマルティネッリ。両者ともにリーグトップレベルとまでは行かないが、ポテンシャルは十分であり、リヴァプールのサディオ・マネ、マンチェスター・シティのラヒーム・スターリング、リヤド・マフレズのようにリーグを代表するアタッカーになることを期待したい。

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