「今季プレミアNo.1のコスパ補強」との評価もあったが 突然止まったワトフォードFWの勢い

今季前半戦はハイペースで得点に絡んでいたデニスだが…… photo/Getty Images

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中堅クラブで結果を残し続けるのは難しい

昨年末までは快調にゴールとアシストを量産していたものの、プレミアリーグの中堅クラブで暴れていたアタッカーの勢いはパタリと止まってしまった。いったい、ワトフォードに所属するFWエマヌエル・デニスはどうしてしまったのだろうか。

プレミア第20節終了時点では8ゴール5アシストという成績を残し、ワトフォードの前線で大きな存在感を放っていたデニス。昨夏のマーケットにおいて僅か400万ポンドの移籍金で加入した選手ということもあり、当時は英『talkSPORT』も彼のことを「今季プレミアで最もコストパフォーマンスに優れた新加入選手かもしれない」と紹介していた。チームはなかなか勝利を掴めない状況が続いていたものの、彼はワトフォードにおける数少ない希望になっていたと言っていい。

しかし、年が明けてからデニスの勢いは完全に止まってしまった。2022年に出場したリーグ戦11試合において、デニスが決めた得点は僅か「1」。そして、アシストもゼロというのだから驚きだ。シーズン前半戦にエンジン全開でゴールに絡んでいた男は、突如として結果を出せなくなってしまったのだ。
とはいえ、彼のパフォーマンスが著しく低下したわけでもない。おそらく、ワトフォードの攻撃が彼に依存していることが大きく関係しているのだろう。2021-22シーズン、同クラブのチーム得点数はリーグで4番目に少ない「29」。相手チームにとって、ワトフォードの攻撃はデニスさえ抑えてしまえばさほど怖くないのだ。その影響で彼一人にマークが集中し、デニスは思うような成績を残すことができなくなったか。

どれだけ優れていても、一人のエースにマークが集中しやすい中堅クラブで活躍し続けるのは至難の業だ。デニスにとって状況は苦しいものの、はたして彼は今後もう一度前半戦のペースを取り戻すことができるのか。ナイジェリア人FWが再びエンジンをかけてくることには期待したいところだが、その未来やいかに。

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