プレミア、CLの結果に直結する4月の四連戦 ペップ・シティはこの“地獄の日程”を凌ぎきれるか

代表ウィーク明けは厳しい日程が続くマンチェスター・シティ photo/Getty images

簡単ではない

今季はリーグ戦で2引き分けと苦手としていたサウサンプトンにFAカップで4-1と勝利したマンチェスター・シティ。公式戦ではCLでのスポルティングCP戦、プレミアでのクリスタル・パレス戦と2試合連続での引き分けだっただけに、嫌な流れを断ち切ることに成功している。

この試合でひとまず代表ウィークに入り、シティの公式戦は4月2日のバーンリー戦までない。シティの選手の多くは代表でも主役だが、今回はワールドカップ・カタール大会にすでに参加の決まっている国では若手を試す招集が見られ、ベテランのケビン・デ・ブライネやカイル・ウォーカーは代表から外れている。このタイミングで選手を2週間弱休ませることができるのはシティとしては大きいだろう。

そんな代表ウィークが明ければシティとしては重要な試合が続く。2日にバーンリー戦の後には6日にCL決勝トーナメント・ラウンド8、アトレティコ・マドリード戦の1stレグが予定されている。今季のアトレティコはそこまで好調ではないが、守備に定評のあるクラブであり、ラウンド16のマンチェスター・ユナイテッド戦では2戦合計での失点が1と堅守を披露している。シティが今季不得手としている自陣でハイクオリティな守備を固めるクラブであり、苦戦は必至だろう。

そして、中4日でプレミアでのリヴァプール戦を迎えることになる。1位と2位の直接対決であり、負ければ首位陥落だ。昨季は何とか勝ち越したが、リヴァプールは負傷者続出の中での試合であり、完全なリヴァプールではなかった。強力なハイプレスとカウンターを武器としており、一発で仕留めきってくる危険な相手だ。ルイス・ディアスという新戦力もすでにフィットしており、最も警戒しなければならない。

この2戦だけならまだしも、シティはさらにアトレティコとの2ndレグ(4月14日)、リヴァプールとのFAカップ準決勝(4月16日)が予定されており、アトレティコ、リヴァプール、アトレティコ、リヴァプールの4連戦が4月に待ち受けている。しかも、2ndレグとFAカップの準決勝は中1日であり、日程変更がなければかなり苦しい。

そこで注目したいのはやはり、控え組の躍動だ。現状ではフィル・フォーデン、リヤド・マフレズらの先発組とガブリエウ・ジェズス、ラヒーム・スターリングら控え組の差が大きく広がってしまっている。この4戦すべてで先発組を起用するのは難しく、ジェズス、スターリングにも出番は回ってくるはずだ。

プレミア、CLともに今季を占う一戦が4月に連続して控えているシティ。難しい対戦になる可能性は高く、ローテーションを上手く組んで凌ぎたい。

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