6000万ポンドと移籍金は高額も アーセナルが中盤の柱として加えたいリーズの心臓部

移籍の噂があるリーズのカルヴァン・フィリップス photo/Getty images

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戦力アップは必要だ

今夏の移籍市場では冨安健洋らを加える大型補強を行い、結果それが大成功となったアーセナル。特に守備陣は冨安に加え、アーロン・ラムズデール、ベン・ホワイトと欠かせない選手に成長している。

アーセナルは来夏にも今夏と同等の大型補強を画策しており、報道によればストライカー2人と頼れる中盤戦士を求めているという。

前線に関してはアレクサンドル・ラカゼットの去就がいまだ不透明であり、2枚取りの可能性は高い。ラカゼットが残留することも考えられるが、今のスカッドではスリムすぎる。

次は中盤だ。現状ではトーマス・パルティ、グラニト・ジャカ、マルティン・ウーデゴーの3人が固定でスタメンであり、モハメド・エルネニーやアルベール・サンビ・ロコンガは控えとしてベンチにいるが、ミケル・アルテタ監督からそこまで信頼を得られているとは言えない。また、ジャカにローマ移籍の可能性があるようで、中盤の補強は必須だ。

英『football.london』では複数の選手の名前が挙げられており、その中でも興味深いのがリーズ・ユナイテッドのカルヴァン・フィリップスだ。26歳と若い選手ではないが、配球力、守備力共にプレミアではトップクラスのものを持っている。イングランド代表での評価も高く、EURO2020ではデクラン・ライスと共に不動のボランチとして準優勝に貢献している。報道によれば同じくプレミアのアストン・ヴィラもフィリップスに興味を示しており、6000万ポンド(日本円にして約94億円)の移籍金が必要になるという。

非常に高額だが、昨季ホワイトを5000万ポンド(日本円にして約78億円)で獲得している。当初は高すぎると批判の声は大きかったが、ホワイトの大活躍もあって次第にその声は小さくなっていった。

今季は怪我の目立つフィリップスだが、ホワイト同様に活躍する可能性は高い。攻守においてレベルの高い選手であり、アンカーとしてパルティとポジションを争いつつ、一つ前のインサイドハーフでもプレイできる。運動量も兼ね備えており、彼がいれば中盤は一段階レベルアップするだろう。

6000万ポンドと高すぎる気はするが、獲得できれば貴重な戦力となるフィリップス。今季リーズは降格の可能性があり、それが現実となれば移籍の可能性も高まるだろう。

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