前線こそタレント揃いでも…… ドルトムントを悩ます“薄すぎる守備陣の選手層”

ケルン戦を引き分けで終えたドルトムント photo/Getty Images

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特にSB、WBのポジションは問題

現地時間20日に行われたブンデスリーガ第27節にて、ケルンと対戦したドルトムント。シーズンも残りわずかとなるなかで、同クラブが首位バイエルン・ミュンヘンを追走するためにはどうしてこの試合で勝利が欲しいところだった。

しかし、結果は1-1のドロー決着。FWマリウス・ヴォルフのゴールで幸先良く先制したまでは良かったが、後半はケルンに押される展開となってしまった。これでバイエルンとは6ポイント差。残り7試合となったなか、逆転は相当難しくなったか。

そんなドルトムントだが、やはり今季も気になったのは守備陣の層の薄さだ。アーリング・ハーランドを筆頭として、前線にはワールドクラスのタレントが複数揃っている同クラブ。しかし。それに比べて守備陣はどうにも見劣りしてしまう。現在は守備陣に離脱者が出ているというのもあるが、その代役として登場する選手のクオリティ不足は否めないだろう。
なかでも、心配なのはサイドバックやウイングバックを務める選手たちだ。万全の状態であれば右はトマ・ムニエ、左はラファエル・ゲレイロが起用されることが多い。しかし、彼らの控えを務めるのはフェリックス・パスラックやニコ・シュルツといった選手たち。ムニエやゲレイロと比べれば大きくプレイの質が下がってしまい、主力不在の際に抱えるリスクは大きなものとなってしまっている。

そして実際、ケルン戦では右サイドで起用されたパスラックのところを突かれるシーンも散見された。ドルトムントが来季以降もバイエルンに対抗しようとするのであれば、こうした主力と控えの実力差は可能な限り少なくしたいところだろう。今夏は守備陣のバックアッパーに重きを置いた補強を進めたいところだが、はたしてドルトムントはどのように動いてくるのか。

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