4人合わせても“1848分間”のみ レアルで信頼されぬ《超豪華攻撃カルテット》

アザールはクラシコに出場できず photo/Getty Images

クラシコでも出番はもらえず

レアル・マドリードの攻撃陣は層が薄い。ネームバリューだけを見れば豪華なのだが、しかしながら選手層は薄いと言わざるを得ない。指揮官カルロ・アンチェロッティに信頼されていない者が多すぎるのだ。

問題となっているのは、ガレス・ベイル、エデン・アザール、ルカ・ヨビッチ、マリアーノ・ディアスの4人である。この4人の今季合計プレイタイムは1848分間となっており、明らかに物足りない。

レアルは20日に行われたバルセロナとのクラシコを0-4で落としたが、アンチェロッティはこのゲームでもベンチに座るアザールとヨビッチに出番を与えなかった。マリアーノには45分間出番を与えているが、この序列に驚いた人もいるかもしれない。

スペイン『MARCA』は、ヨビッチに関してはジネディーヌ・ジダン前指揮官も現在のアンチェロッティも諦めたと取り上げている。能力は決して低くないはずだが、チームスタイルには合っていない。また、トレーニングでの姿勢も不十分と評価されてしまっている。

ヨビッチは2番手FWにもなれず photo/Getty Images

絶対の信頼置けるのはベンゼマとヴィニシウスだけ

アザールの場合は左サイドでヴィニシウス・ジュニオールが定位置を確保しているため、起用法を見出すのが難しい。度重なる怪我の影響もあり、アンチェロッティがワイドプレイヤーに求めるダイナミズムをアザールは有していない。これが信頼されていない理由の1つと同メディアは綴る。

ベイルはもっと怪我が酷い。このバルセロナ戦もベンチには入らず、彼の視線はウェールズ代表でのワールドカップ出場に向いているのだろう。レアルでのキャリアにはそれほどこだわりがないように見える。

センターフォワードでは消去法のような形でマリアーノが残るが、マリアーノについても同メディアは「レアルのレベルにはない」と手厳しい。時折ビックリするゴールを決めるのが特長的だが、ビッグクラブでスタメンを張るレベルのFWかは微妙なところ。

結果的にアンチェロッティが信頼できるのはヴィニシウス、カリム・ベンゼマ、ロドリゴ・ゴエス、マルコ・アセンシオといったところに限定される。クラシコではベンゼマを欠いたが、今のレアルはベンゼマ抜きで攻撃を組み立てられない。それほど選手層は薄く、オプションも少なくなっている。

ベイル、アザール、ヨビッチの3人が計算できれば攻撃の引き出しはかなり増えたはずで、もっとクラシコは面白いものになっただろう。3人とも数年前のパフォーマンスは見事だっただけに、ベンチに座り続けている現状は何とも残念だ。

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