名物となりつつある日本代表でのサイドバック交代 中山雄太が感じることになる難しさ

代表戦では交代からの起用が予想される中山雄太 photo/Getty images

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2戦ともに出番はあるだろう

24日にオーストラリア戦を控えている日本代表。ここで白星を挙げることができれば、ワールドカップ・カタール大会への出場権を獲得することができる。

そこで気になるのは左サイドバックで起用されるであろう中山雄太の出来だ。これまで通りであれば長友佑都が先発となり後半途中から中山が出てくる。長友は35歳の大ベテランであり、ワールドカップ・南アフリカ大会から代表に名を連ねる百戦錬磨の戦士だ。オーストラリアという強豪、さらにはアウェイと難しいゲームだが彼がいれば守備面では安心できる。しかし、攻撃でのアイデアが物足りず、そこでクロスから違いを見せられる中山へバトンタッチする流れがここ最近の代表戦では多い。

直近の中国戦、サウジアラビア戦もそうだった。中国戦ではその中山の高精度クロスから伊東純也がゴールを決めている。森保一監督の采配が当たった形となった。しかし、続くサウジアラビア戦ではゲームの入りに失敗したのかミスが目立つことになっている。

これは中山のポジション上、仕方ないことだと言える。交代枠が5に増えたが、基本的にサイドバックというポジションでの交代は少なく、ほとんどがより前のFWやMFにその枠が当てられる。また、中山は所属クラブのズヴォレでセンターバックを任されており、ポジションの特性上交代でピッチに入ることも、下がることも少ない。

それでも、カタール大会まではこの形に中山は適応する必要がある。中山は攻守に戦える選手だが森保監督の長友への信頼はそう変わることはない。オーストラリア戦、ベトナム戦と長友から中山への交代が見られると予想できるが、そこで中山は交代からでも戦えることを今後も証明し続ける必要がある。

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