C・ロナウド、ジョタら現ポルトガルは“世界最高”なのか この面子でW杯予選敗退は許されない

欧州予選ではまさかのグループ2位になったポルトガル photo/Getty Images

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タレント力なら世界最高に近いはず

今のポルトガル代表は世界最高級のタレント集団ではないか。そう思っているサッカーファンも少なくないだろう。

センターバックには現プレミアリーグ最高クラスのDFであるマンチェスター・シティ所属のルベン・ディアス、サイドバックにはこれまたプレミア最高峰のマンC所属ジョアン・カンセロ。

中盤にもダニーロ・ペレイラ(PSG)、ウィリアン・カルバーリョ(レアル・ベティス)、ジョアン・モウチーニョ(ウォルバーハンプトン)ら泥臭い働きもできるタレントが揃い、ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)、ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)といったワールドクラス攻撃的MFもいる。
そして前線には伸び盛りのラファエル・レオン(ミラン)、ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリード)、ディオゴ・ジョタ(リヴァプール)、まだまだ決定力は高い37歳のクリスティアーノ・ロナウドと、ビッグクラブで活躍する者が顔を揃えている。

ロナウドはここぞの働き見せるか photo/Getty Images

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運命のプレイオフが迫る

ただ、期待されたほど機能していない印象が強い。タレントは揃っているのだが、チームとして個性を100%活かしきれていないところがあるのだ。

ポルトガルは24日よりワールドカップ出場を懸けた欧州予選プレイオフに臨む。初戦はトルコ代表との戦いだが、このブロックの本命はポルトガルとEURO2020王者イタリア代表だ。

イタリアは厄介な相手だが、タレント力ではポルトガルの方が上と言ってもいいだろう。英『GIVE ME SPORT』も今のポルトガルを世界最高のタレントを抱えた代表チームと評する。

ポルトガルが最終ラインから前線まで一線級のタレントを抱えているのに対し、イタリアは組織力が大きな強みになっている。イタリアも優秀な選手を揃えるが、ワールドクラスと呼べる人材はそこまで多いわけではない。

地味なところもあるが、代表監督ロベルト・マンチーニがそれを上手く組織としてまとめている。この組織力こそイタリアがEURO2020王者になった理由だ。

ならばポルトガル代表を指揮するフェルナンド・サントスはどうか。どこか攻撃部分は選手個々の閃きに頼っているところがあり、このタレント軍団を活かしきれていない。

本来ならポルトガルは今年のカタール大会で優勝候補に挙げたいチームだ。それだけタレントが揃っており、予選敗退となれば痛すぎる。サントスは意地でもチームをワールドカップへ導く必要があるが、このプレイオフを勝ち抜けるのか。

ジョタ、ベルナルド・シウバ、ルベン・ディアス、そしてロナウド。彼らをワールドカップで見られないなど、世界のサッカーファンも許せないはずだ。

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