ファン・デル・サール級のGKはもういない まだシレッセン、クルルに頼るオランダ代表GK不足問題

シレッセンは今も代表の主力 photo/Getty Images

ワールドクラスと呼べる守護神は……

すでに今年のワールドカップ・カタール大会出場を確定させているオランダ代表は、DFからFWまでまずまずのタレントを有している。

問題点があるとするならば、GKだろう。今月26日にはデンマーク、29日にはドイツとテストマッチを行う予定となっており、その代表メンバーではティム・クルル(ノリッジ・シティ)、マルク・フレッケン(フライブルク)、ヨエル・ドロメル(PSV)の3人がGK登録で名を連ねるが、いずれもワールドクラスとは言い難いか。

期待できるとすれば、昨年から招集されているフライブルクのフレッケンだ。28歳のフレッケンは今季躍進するフライブルクで9回のクリーンシートを記録しており、今季は調子が良い。まだ代表デビューしていないため経験値が気になるところだが、今年のワールドカップで守護神になる可能性もゼロではないか。

何より今のオランダGK陣はベテランが目立つ。クルルは33歳、今回は怪我で離脱したバレンシアのイェスパー・シレッセンも32歳、昨年のEUR02020では39歳のアヤックスGKマールテン・ステケレンブルフまで招集されていた。

カタール大会へ向けた欧州予選ではクルル、フェイエノールトのユスティン・バイロウ、シレッセンらを中心に戦ってきたが、本大会で誰を守護神に据えるかは指揮官ルイ・ファン・ハールも悩みどころだろう。

クルルとシレッセンは8年前のワールドカップ・ブラジル大会にもメンバー入りしていた選手で、オランダはGKがなかなか世代交代しなかったところがある。

かつてはマンチェスター・ユナイテッドで活躍したエドウィン・ファン・デル・サールがいたのだが、今のオランダには世界TOP10に入るような名GKがいない。

DFにはフィルジル・ファン・ダイク、ステファン・デ・フライ、マタイス・デ・リフトと一流のセンターバックが揃うのだが、GKは不安ポイントだろう。

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