代表入りに、BIG6へのステップアップまで シティが見つけた左サイド版カイル・ウォーカー

マンチェスター・シティ行きの話まで出てきたタイリック・ミッチェル photo/Getty images

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以前から必要なオプションではあった

リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルド、マンチェスター・シティのカイル・ウォーカー、ニューカッスルのキーラン・トリッピアーなど、優秀なサイドバックがいるイングランド代表。今回は前述した3名が招集外となり、さらに若い世代が追加招集されている。サウサンプトンのカイル・ウォーカー・ピータースとクリスタル・パレスのタイリック・ミッチェルだ。ミッチェルは今季パレスでブレイクした選手であり、パトリック・ヴィエラが新監督になった新体制のチームでここまで唯一の全試合出場を成し遂げている。

所属クラブでの活躍に加え、スリーライオンズに選出されるなどものすごいスピードで成長しているミッチェルだが、来夏にはさらなるステップアップが見込めるかもしれない。

英『The Sun』によればシティがミッチェルに興味を示しているという。さらにチェルシー、ニューカッスル、トッテナムも関心を示しているクラブの一つとされており、争奪戦となるか。しかし、パレスはアーロン・ワン・ビサカをマンチェスター・ユナイテッドに売却した際に5000万ポンド(日本円にして約80億円)の高額な移籍金を要求しており、ミッチェルにも同じような値段が付けば、アーリング・ハーランド獲得を目指すシティには少し厳しい金額かも知れない。

シティとしてはミッチェルのようなアスリート能力に長けたSBは以前から必要なオプションであった。今のチームに求められているSBはオレクサンドル・ジンチェンコやジョアン・カンセロのような攻撃面で強みを見せるタイプであり、逆に守備面を強みとするウォーカータイプの選手が不足していた。そのため、ウォーカーが起用できないとなれば一気に守備力は落ちることになる。実際にCLグループステージでのファウルでレッドカードを提示されており、次節アトレティコ・マドリード戦の1stレグには出られず、そこで低下する守備力は懸念されている。

ミッチェルの守備力の高さはスタッツが証明している。ここまでのタックル成功数は90回であり、これはブレントフォードのクリスティアン・ノアゴーの91回に続くリーグ2番目の好成績であり、鋭い読みと正確なボール奪取能力がここで証明されている。また、ビルドアップ能力もある程度のものは備えており、獲得となれば左SB版カイル・ウォーカーとしてチームを支えてくれるだろう(データは『SofaScore』より)。

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