バイエルンでの時間はわずか“1年”で終わるのか 出場機会増えぬオーストリア代表MFの苦悩

今季加入したバイエルンでなかなか出場機会に恵まれないザビツァー photo/Getty Images

今季は大きな期待を背負って加入も

昨夏の移籍市場にて、RBライプツィヒから大きな期待を背にバイエルン・ミュンヘンへと加入したのがオーストリア代表MFマルセル・ザビツァーだ。しかし、バイエルンへと活躍の場を移した今季、同選手は新天地でやや苦しい状況に立たされている。はたして、彼はこのまま存在感を示すことができないままに、2021-22シーズンを終えることとなってしまうのだろうか。

ライプツィヒ時代はチームの中盤に欠かせぬ存在として活躍したザビツァーだが、ナーゲルスマン監督を追って加入したバイエルンではなかなか出番が回ってこない。今季はここまでスタメンでの出場が7試合にとどまっており、チーム内での序列は非常に微妙なものになっていると言っていい。加入当初の期待の大きさからしてみれば、間違いなく今の彼には物足りなさが残る。

そういった状況を受けて、ザビツァーは今季終了後にバイエルンを去ることも視野に入れていると独『Bild』が伝えている。中盤に離脱者が続出していた時期にも出場機会を伸ばすことができず、近頃はナーゲルスマン監督とコミュニケーションを取る機会も減少しているとされる同選手。加えて、今夏の移籍市場でクラブはアヤックスに所属するオランダ代表MFライアン・グラフェンベルフ獲得に動くとも伝えられている状況だ。今後さらに立場が危うくなる可能性も高く、現状に不満を抱いているなかで退団を検討するのは当然と言えるだろう。

備えている才能は確かだが、選手層の厚いバイエルンではそれを披露する機会が限定されてしまっているザビツァー。キャリアにおける停滞の時期を過ごすこととなってしまった同選手は、はたして来季どこでプレイすることとなるのだろうか。このまま影の薄い時間は長引かせたくないところだが……。

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