ついにカルバハルは衰えてきたのか レアルで気になる“攻撃的でない”両サイドバックの実力

最近のカルバハルは怪我が目立つ photo/Getty Images

近年は攻撃的なサイドバックが人気

レアル・マドリードでは長年左サイドバックを務めてきたマルセロとの契約が今季限りで満了となり、昨夏より最終ラインは世代交代の時を迎えている。

では、マルセロとともに数年前は世界最高クラスのサイドバックコンビと称賛されてきた右のダニエル・カルバハルの現状をどう評価すればいいだろうか。33歳のマルセロに対し、カルバハルは30歳。まだ衰えるような年齢ではない。

しかし最近は怪我での離脱が目立っており、怪我からのリカバリーが上手く進んでいるかは気にかかる。以前ほどのパフォーマンスを取り戻せない可能性もあり、レアル専門メディア『The Real Champs』も最近のパフォーマンスからカルバハルに衰えの波がきているのではないかと警告を発している。

後継者候補としてはレアルのアカデミーより出てきたアクラフ・ハキミがいたのだが、数年前にレアルはハキミではなくカルバハルを選んだ。今やハキミはパリ・サンジェルマンでプレイしており、仮に今レアルにハキミがいればカルバハルからスムーズに世代交代できたかもしれない。

先日にはバルセロナとのクラシコを0-4で落としてしまい、先発したカルバハルにも厳しい視線が向けられている。現状のカルバハルを世界最高クラスの右サイドバックと評価すべきかは微妙なところで、やはり数年前とは体の状態が変わってきているのか。

フィオレンティーナにレンタル移籍しているアルバロ・オドリオソラも選択肢ではあるものの、こちらもワールドクラスとは言い難い。

左にはマルセロに代わる1番手としてフェルランド・メンディが構えるが、気になるのは両者の攻撃力だ。近年は攻撃的なサイドバックに注目が集まりがちだが、カルバハルとメンディは攻撃面に特別な強みを持つ選手ではない。

カルバハルは昨季リーグ戦で0得点2アシスト、今季は1得点1アシスト。左のメンディも昨季は1得点0アシスト、今季は1得点1アシストとなっており、攻撃面に大きな期待はかけづらい。

よりサイドバックに攻撃面の貢献を求めるなら、カルバハルの後継者として攻撃的なサイドバックを獲得するのも1つの手かもしれない。レアルはカルバハルと2025年まで契約を結んでいるが、果たして今後もトップパフォーマンスを維持できるのか。最近の怪我の状況を考えても、後継者となる選手をリストアップはしておくべきだろう。

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