日本はあの“悪夢のベルギー戦”から強くなっているか またアジア勢は4年前と同じ顔ぶれだ

4年前はベスト8へ近づいた photo/Getty Images

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日本も大幅に強化されているとは言い難く……

果たしてアジア勢は今年のワールドカップ・カタール大会でベスト16に何チーム送り込めるだろうか。

アジア最終予選も1試合を残すのみとなり、すでにグループAから韓国とイラン、グループBからサウジアラビア、そして日本代表が出場を決めた。24日に日本に敗れたオーストラリアはプレイオフに回ることになったわけだが、この構図は4年前のロシア大会とまったく同じである。

ロシア大会ではオーストラリアがプレイオフを勝ち抜いており、上記の5チームがワールドカップに出場した。ただ、このうちベスト16に進めたのは日本だけである。
今回のアジア最終予選も何かとドラマはあったが、他地域から見ればアジアはまた同じ面子としか感じないだろう。問題は、この4年間でこのアジア5カ国が成長しているかどうかだ。

米『ESPN』は予選通過を決めた日本に対し、顔ぶれを見る限り4年前から大幅に強化されているようには見えないと手厳しい評価を下している。

確かに4年前のチームからは香川真司、長谷部誠、本田圭佑、岡崎慎司ら2010年代の日本を引っ張ってきた選手が抜け、また左サイドバックの長友佑都も4年前に比べると衰えを指摘される機会が増えている。

最終予選も何とか突破したものの、圧倒的だったわけではない。海外で経験を積む板倉滉、冨安健洋、遠藤航らの成長もあり、守備の安定感は4年前を超えているだろう。しかし、攻撃の形作りにはかなり苦労した。ここは4年前から伸びているか判断が難しい。

4年前はベスト16で必死に強豪ベルギーに食らいつき、ベスト8へあと一歩のところまで迫った。今回こそはその壁を破りたいところだが、やはり攻撃力アップが欠かせない。

オーストラリア戦で2得点の活躍を見せたFW三笘薫、今回はメンバーに入っていないMF堂安律、ポルティモネンセのFW中島翔哉、まだ代表では定位置を掴めていないMF久保建英など、彼らがワールドカップ本大会までにもっとフィットすれば大きい。

果たしてアジア勢の中からベスト8へ勝ち進むチームは出てくるのか。4年前の本大会にてアジア勢は未勝利だったオーストラリアを除き、韓国もイランも、サウジアラビアも、ベスト16に進んだ日本もグループステージでは1勝のみだった。物足りない結果だったのは間違いない。

カタールでは世界を驚かせられるのか。同メディアは今の森保ジャパンもゆっくりながら、確実に強化はされていると認めている。日本サッカー界としても悪夢のベルギー戦からの成長ぶりを証明したいところで、本田や香川らの世代を超える新たな時代の幕開けとなるのか注目される。

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