エランガに抜かれ今季のプレイタイムは936分のみ 苦しい10番の致命的な弱点

マンチェスター・ユナイテッドでは出番のないマーカス・ラッシュフォード photo/Getty images

移籍か、残留か

イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで10番を背負う男は来季どこでプレイすることになるのか。マーカス・ラッシュフォードのことである。

ユナイテッドのアカデミーで育ち、2015年にトップチームデビューを飾っているラッシュフォード。試合を重ねるごとに成長しており、18-19シーズンにはリーグ戦で10ゴールと二桁得点に乗せ、翌シーズンには17ゴールと20ゴールの大台も見えてきた。昨季は11ゴールと数字は減ったが、今後長く赤い悪魔をけん引する存在として期待された。しかし、今季はここまでリーグ戦で936分しかプレイしておらず、4ゴールと数字でも貢献できていない。今季は出術の影響で出遅れたが、それを理由にしても攻撃面での存在感は薄い。現状ではジェイドン・サンチョとアントニー・エランガにポジションを奪われており、移籍を希望しているとの話も出てきた。

移籍先はパリ・サンジェルマンをはじめとして多く、英『Football 365』ではアーセナルが一つの候補であると報じている。アーセナルは同じくサイドアタッカーのニコラ・ペペが英『football.london』にて放出濃厚といわれており、ラッシュフォードを獲得する枠はある。

しかし、不安要素としてあるのはラッシュフォードがペペの二の舞とならないかだ。ペペは攻撃で違いを見せることもあるが、安定した活躍はできず、ブカヨ・サカにポジションを奪われている。ラッシュフォードも不安定で知られており、今季はFWをする上で必要不可欠な献身的な守備ができなくなっている。身体的なのか、モチベーションなのかはわからないが、それであればラッシュフォードを獲得する必要はない。ペペと違いストライカーとして起用するのも悪くないが、今のアーセナルのセンターフォワードはアレクサンドル・ラカゼット仕様になっており、彼くらい万能でなければ務まらない。

ユナイテッドで10番を背負うも、イマイチ活躍できていないラッシュフォード。まだ若く期待が持てるが、守備での献身性がなければどこも獲得に踏み込むことはないだろ

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