セリエAで赤丸急上昇中のU-21イタリア代表DF 中堅クラブで躍動する“掴みどころのないWB”

ウディネーゼでブレイクしつつあるウドジェ photo/Getty Images

ここ最近の評価はうなぎ登り

2021-22シーズン、イタリア・セリエAの中堅クラブでは新たなヤングスターがブレイクを果たしつつあるのだろうか。かねてより期待の若手と目されてはいたものの、今季後半戦にウディネーゼのU-21イタリア代表DFデスティニー・ウドジェ(19)はめざましい成長を遂げている。

今季は主に、FWジェラール・デウロフェウやFWベトといった選手の活躍へと注目が集まっていたウディネーゼ。しかし、彼らに負けず劣らず、ここ最近のウドジェはチームの中心として機能しているのだ。特にガブリエル・チョッフィ監督が就任して以降の成長には目を見張るものがあり、同選手は左ウイングバックとしての地位を確立しつつある。今やデウロフェウやベトにも並ぶ“崩しのキーマン”と言っても決して過言ではないだろう。

なかでも、ウドジェに関して特長的なのはその攻撃スタイルだ。自慢のフィジカルとスピードを武器に左サイドを攻略する動きにも長けた同選手だが、彼の真骨頂はその緩急だろう。どこか掴みどころのないポジショニングで常に相手を翻弄し、いつのまにか決定的なエリアへと侵入していることも多いウドジェ。セリエA第28節・サンプドリア戦における得点はまさにその特長が出ており、ゆったりと静かにゴール前へと侵入した同選手はデウロフェウのラストパスに合わせて決勝点を記録。チームを勝利へと導いた。

そんな、神出鬼没の左WBとして近頃セリエAで評価を高めているウドジェ。この調子で活躍を続けることとなれば、そう遠くないうちのイタリアA代表選出や上位クラブへのステップアップも見えてくることだろう。セリエAの中堅クラブで躍動する若き新鋭WB。今後、ウドジェの成長には大いに期待したいところだ。

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