いまだ最終予選ノーゴールで専任コーチ導入 W杯出場決定も日本代表に残るセットプレイの課題

キルギス戦でゴールを決めた佐々木 photo/Getty Images

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強力なCBを揃える日本だが

日本代表はオーストラリアに2-0で勝利し、FIFAワールドカップのカタール大会への出場を決めた。7ヵ月あまりで開幕するW杯で大きな課題となるのがセットプレイだろう。アジア予選ではいまだCKやFKからの得点はなく、最後にゴールとなったのは昨年6月のW杯アジア2次予選のキルギス戦まで遡る。

まずは明確なキッカーがいないのが大きな問題だ。過去の日本代表には、中村俊輔や遠藤保仁、本田圭佑といった世界に誇るFKの名手たちが揃っていた。しかし現在の日本代表は伊東純也や久保建英などが務めているが、決定機に至っているシーンはあまり見られない。前述したキルギス戦のキッカーは坂元達裕が務めているが、今回のメンバーには選ばれていない。絶対的なキッカーが不在のチームで、キックに特長がある柴崎岳などは、先発に向けて狙える役割の1つだろう。

また1月からは昨季まで栃木SCのヘッドコーチを務めていた菅原大介氏をセットプレイコーチとして招へい。同月に行われた中国戦や翌サウジアラビア戦では、デザインされたセットプレイを見せるもゴールにはつながらなかった。今後はさらに進化を見せてくれるはずだ。

また日本代表の全カテゴリを務める菅原氏は、今回ドバイカップを戦っているU-21日本代表に帯同中。そんなU-21日本代表は、U-23カタール代表戦でCKからゴールを決めるなど結果を残している。

吉田麻也や板倉滉、冨安健洋などセンターバックの層が厚い日本において、本来セットプレイは大きな武器となるはずなのだ。優秀なキッカーの招集も期待したいが、それに加えて菅原氏による様々なセットプレイの選択肢も広げたいところだろう。

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