まだイタリア代表にとっては必要な存在のはず 中盤を司る男に浮上する“代表引退” の可能性

イタリア代表引退の可能性が浮上しているジョルジーニョ photo/Getty Images

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次のリーダーとして必要な人材のはずだが……

昨夏開催されたEURO2020にて、このプレイメイカーは大車輪の活躍でアッズーリを優勝へと導いた。しかし、彼はW杯の舞台を経験しないままにナショナルキャリアを終えることとなってしまうのだろうか。イタリア代表MFジョルジーニョには、現在“代表引退”の可能性が浮上している。

ナポリ時代の2016年にイタリア代表へと初選出されると、これまでチームの中盤に欠かせぬ存在として存在感を発揮してきたジョルジーニョ。カテナチオからの脱却を図るイタリアにとって、ボールを散らす能力に長けた彼はチームの中心人物として機能していた。

しかし、2018年大会に続き、アッズーリは今回のW杯でも本大会行きを逃す結果に。もう年齢も30歳を迎えたことから、ジョルジーニョはDFジョルジョ・キエッリーニやFWチーロ・インモービレらと共にイタリア代表から退くことを検討していると伊『calciomercato』が伝えている。実力的にはまだ通用するはずだが、2大会連続でW杯行きを逃したことについて、同選手は責任を感じているのかもしれない。
とはいえ、ジョルジーニョはまだイタリア代表に必要な人材ではないか。「もう30歳」と考えるか、それとも「まだ30歳」と考えるか。4年後の大会を見据えるとなると人によって意見はさまざまだろうが、今のアッズーリに彼ほど冷静にビルドアップをこなすことができる人材というのはそう多くない。下の世代からもなかなかトップレベルで通用する人材が出てきていない現状、このプレイメイカーが去ることとなればチームにとっては大きな損害となるだろう。

加えて、キエッリーニも代表引退となれば、リーダーシップを取れる人材が心もとない。かねてより現地メディアの間では「次世代の代表を牽引していくのはジョルジーニョ」という見方もあっただけに、彼が一線から退くとなれば精神的な面でもイタリア代表は大きなダメージを受けることとなるかもしれない。

W杯予選の重要な場面におけるPK失敗など、ジョルジーニョ自身も責任を感じている部分はあるのだろう。しかし、このタイミングで彼に抜けられるとなればイタリア 代表の復活は遠くなってしまうか。このままアッズーリの中心として活躍してほしいジョルジーニョだが、はたしてその選択やいかに。

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