北マケドニア代表スーパーミラクルへあと1勝 “同国No.1選手”パンデフに代表復帰はあるか

EURO2020を最後に代表を離れたパンデフ photo/Getty Images

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W杯出場が決まった場合はカタールの地で見たい

先日行われたワールドカップ欧州予選プレイオフでイタリア代表相手に大金星を奪い、プレイオフ決勝へと駒を進めた北マケドニア代表。決勝ではポルトガル代表が完全な格上だが、一発勝負なら何が起きても不思議はない。北マケドニア代表もワールドカップ出場へリーチをかけている立場なのだ。

北マケドニア代表と聞けば、日本のサッカーファンは誰を思い浮かべるだろうか。お世辞にもメジャーな選手が多いとは言えず、おそらく真っ先に思いだすのはインテルで3冠にも貢献したFWゴラン・パンデフだろう。

パンデフは同国史上No.1プレイヤーと言えるが、実は昨夏のEURO2020を最後にパンデフは代表引退を表明している。38歳の今もセリエBのパルマで現役を続けているのだが、今回のワールドカップ欧州予選は不参加となっているのだ。
2001年から北マケドニア代表でプレイしてきたパンデフは、代表引退の際にEURO2020に出場できたことの達成感を口にしていた。負けることの方が多い代表キャリアだが、最後の最後にEURO本大会のピッチを踏むことができたのだ。これは大きな達成感だったに違いない。

しかし、まさかその翌年にワールドカップ出場のチャンスが巡ってくるとは本人も予想していなかっただろう。4年前のロシア大会へ向けた欧州予選ではグループ10試合を戦って3勝2分5敗の結果に終わり、グループ5位であっさりと出場権を逃していた国だ。

それが4年後の今回は5勝3分2敗で勝ち点18を稼ぎ、ルーマニアをかわして2位へ滑り込むことに成功。これだけでも驚きなのに、プレイオフでイタリアを破ってしまうとは。

パンデフは同国歴代最多となる122試合に出場し、同時に歴代最多得点記録となる38ゴールを記録している。誰もが認めるレジェンドであり、ワールドカップに出場できるようなことがあればパンデフもメンバーに入れた方がいいのではないか。仮に代表復帰するとなっても、誰も文句は言わないだろう。

ちなみに同国歴代得点ランク2位となる20ゴールを挙げているのは、先日のイタリア戦で衝撃のミドルシュートを決めたアレクサンダル・トライコフスキだ。今の北マケドニアも特別な世代で、ワールドカップ出場のミラクルが起こるのではとサポーターは夜も眠れずドキドキしているに違いない。

EUROに続いてワールドカップ本大会にも手は届くのか。その際にはパンデフをもう一度見たいと考えるサッカーファンは多いはずだ。

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