ルカク、ポグバらに費やしたのは“4億9500万ユーロ”もの大金 改善したい赤い悪魔の補強戦略のこれから

マンチェスター・ユナイテッドでプレイしていた過去を持つロメル・ルカク photo/Getty images

来夏は期待できる?

CLではアトレティコ・マドリードに敗れ、今季のコンペティションはプレミアのみとなったマンチェスター・ユナイテッド。今夏に敢行した大型補強も成功とは程遠く、すでに来夏には今季をも超える補強が噂されている。メインターゲットとされているのはトッテナムのハリー・ケインであり、昨季の金額を超える補強が予想されている。

しかし、気になるのはユナイテッドの補強の手腕だ。今やチームの救世主となっているブルーノ・フェルナンデスの獲得は大当たりだったが、近年だけでもアントニー・マルシャルやドニー・ファン・デ・ベークといった大金をつぎ込んだ選手が、他チームに出場機会を求めて期限付き移籍している。こういった選手が出るのは仕方ないが、数が多すぎる。

西『SPORT』では「最悪の署名」として成功とはいえなかった補強をランキング形式で紹介している。1位はバルセロナへ移籍したアルダ・トゥラン、2位はアトレティコへ移籍したジャクソン・マルティネスと続いており、30位までが紹介されているが、ユナイテッド関連の選手が7人もいる。

紹介していくと、7位にファン・セバスティアン・ベロン、9位にファン・デ・ベーク、11位にアレクシス・サンチェス、16位にマルシャル、22位にアンヘル・ディ・マリア、25位にロメル・ルカク、26位にポール・ポグバの7人であり、彼らを獲得する際にかかった金額は合計で4億9500万ユーロになる。確かに彼らは前所属クラブでは優秀だったが、ユナイテッドに完璧にフィットすることはなかった。

獲得候補とされるケインもトッテナムでは素晴らしいストライカーだが、ユナイテッドに来た途端前述した7人と同じ道を歩んでしまう可能性も危惧される。起用法や連携面など、獲得後の使い方を考えてから獲得するべきだ。現指揮官であるラルフ・ラングニックは今季終了後にスポーツディレクターになると発表しており、彼に見いだされた元ライプツィヒや現ライプツィヒのメンバーは大いに活躍している。選手獲得に関しては先見の明がある人物であり、そういった意味ではそこまで心配はないともいえる。

ここ数年はB・フェルナンデスの獲得もあって改善傾向にあるユナイテッドの補強戦略。それでも、今のスカッドでの選手層は薄く、来夏の大型補強ではどのような選手がやってくるのか注目だ。

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