W杯・ロシア大会から日本はどれだけ強くなった? カタールで確かめたい“日本と欧州最先端の距離”

ロシア大会では優勝候補とされるベルギー代表と対戦した photo/Getty images

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2日に抽選会が行われる

3月の24日に行われたオーストラリア戦に勝利し、ワールドカップ・カタール大会行きを決めた日本代表。これで1998年のフランス大会から7大会連続での出場となる。

そんなカタール大会のグループステージの抽選会は2日に予定されており、大陸間プレイオフに参加する国以外の大多数はこの日で対戦相手が決まることになる。日本代表はポット3に入っており、基本的に同じポット3の国、ここでいえば前回大会で対戦したセネガルやポーランド、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いるモロッコとはグループステージでは当たらず、同じくアジアで出場を決めたポッド4のサウジアラビア、ポット1である開催国のカタールと同組になることはない。

W杯は好成績を目指すのと同時に、日本代表がどれだけ世界に近づけたかを測るいい機会である。前回はコロンビアに2-1で勝利、セネガルに2-2で引き分け、ポーランドに0-1で敗れるも、決勝トーナメントに進みベルギーに2-3と健闘を見せた。ベルギーを苦しめており、世界に近づいたと感じたサポーターも多いのではないだろうか。

今回も前回のような熱い戦いを見たいのだが、特に欧州の国は日々レベルアップを続けている。勢力図も変わっており、前回大会で日本を下したベルギーやEURO2016を制したポルトガルは優勝候補と呼ばれなくなっている。優勝候補筆頭とされているイングランドやフランス、スペインは代表のクラブ化が進んでおり、クラブチームのようなコレクティブなサッカーを展開する。

日本代表がそうであるように、代表ではクラブのように長い時間ともにトレーニングすることができない。集まる頻度もそこまで多いわけではなく、その中で結果を求められるのだ。そうなれば必然的に選手に任せたサッカーになることが多い。世界の最先端とされる欧州も以前はそうだったのだが、現在は前述した3カ国がそうであるように、代表でも攻守での約束事が明確に存在するようになっている。そのため、比較的選手任せのサッカーをしていたベルギーやポルトガルの序列が下がっているのだ。

残念ながら日本が所属するアジアはそのレベルになく、欧州との交流が少ない日本代表の現在地が分からずにいる。6月のキリンチャンレンジカップでも欧州はネーションズリーグの真っ最中であり、マッチメイクは難しいだろう。そのため、欧州との現在の距離を測るという点では、本番で欧州の最先端といわれる国との対戦が見てみたいところだ。

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