イングランド代表を悩ます“PK戦弱すぎ問題” 優れたキッカーいても負け続ける現状改善へ練習開始

EURO2020決勝もPK戦で敗れた photo/Getty Images

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カタール大会制覇へPK戦は改善すべき

今年のワールドカップ・カタール大会で優勝候補の一角に挙げられるイングランド代表。

昨夏のEURO2020ファイナリストであるイングランドが優勝候補なのは間違いないが、彼らにはどうしても解決しなければならない問題がある。

PK戦弱すぎ問題だ。いつの時代も優れたキッカーを擁しているのだが、どうにもPK戦で結果が出ない。特に21世紀に入ってからはPK戦による敗北が目立つ。
黄金世代と期待されたEURO2004、2006年のワールドカップ・ドイツ大会はどちらもPK戦でベスト8敗退。しかも相手は両大会ともポルトガル代表で、デイビッド・ベッカム、スティーブン・ジェラード、フランク・ランパードといった名手たちが揃ってPKを外している。

EUROは2012年大会もPK戦でイタリアに敗れ、ベスト8敗退だった。この時はアシュリー・ヤング、アシュリー・コールの2人が外している。

そして昨夏のEURO2020決勝だ。ホームのウェンブリーで行われたファイナルはサポーターの後押しもあり、PK戦ではイングランド優位との考えもあったはずだ。

しかし、結果はマーカス・ラッシュフォード、ジェイドン・サンチョ、ブカヨ・サカの若き3人が外してしまって敗北。イタリア代表にはGKジャンルイジ・ドンナルンマがおり、GKの実力もこのPK戦を左右した。

これだけPK戦で負け続けているのは問題だ。英『Daily Mail』はすでに代表監督ガレス・サウスゲイトがトレーニングにPKを取り入れていると伝えており、カタール大会へ向けてPK練習が始まっているのだ。

イングランドはタレント集団ではあるものの、やや地味なゲームも多い。ロースコアで推移するゲームもあり、そのスタイルならばPK戦までもつれ込む可能性も高くなる。

PKに弱いチームとの評価を覆したいところだが、カタール大会でPK戦までもつれた場合は白星をゲットできるのか。近年はさすがに弱すぎるところがあり、ここの改善は優勝へ必須だ。

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