もう日本を粉砕した時の強さはない ハメス&ファルカオら黄金世代の終わり迫るコロンビアの現実

南米予選敗退となったコロンビア photo/Getty Images

2014年のW杯ではかなりの強さだったが……

2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会と2大会続けて対戦してきた日本代表は、コロンビア代表の実力を嫌というほど理解している。

しかし、ハメス・ロドリゲスとラダメル・ファルカオを中心としてきたコロンビアは1つの区切りを迎えた。今回のカタール大会は南米予選で敗退となり、チームは世代交代の時だ。

では、今後コロンビアを引っ張っていくのは誰なのか。コロンビアといえばベスト16に入った1990年のイタリア大会より3大会連続でワールドカップ本大会に出場したものの、その後2002、2006、2010と3大会連続で南米予選敗退に終わるなど過去には浮き沈みがあった。同じ轍は踏みたくないところで、スムーズな世代交代が求められる。

攻撃の軸となるのは、やはり今冬リヴァプールへ移籍した25歳のFWルイス・ディアスだろう。ハメスやファルカオに代わるリーダーはディアスしかいない。

さらにオランダのフェイエノールトで今季リーグ戦10得点5アシストと躍動する22歳のFWルイス・シニステラも面白い。このワイドな位置を本職とするアタッカー2枚がコロンビアの希望だ。

そこにスペインのグラナダで今季7得点を挙げる24歳のFWルイス・ハビエル・スアレス、スコットランドのレンジャーズから羽ばたいてほしい25歳のFWアルフレッド・モレロスがセンターフォワード候補となる。この4年でこの2人がどこまで成長できるか注目だ。

最終ラインは、ややトッテナムで伸び悩んでいるところがある25歳のダビンソン・サンチェスが今後も主力となるだろう。5大リーグでプレイできているセンターバックは今のコロンビアにとって貴重だ。

サンチェスに続きたいのは、ベルギーのヘンクで奮闘するトリオだ。カルロス・クエスタ(23)、ジョン・ルクミ(23)、サイドバックのダニエル・ムニョス(25)らがステップアップできれば大きい。

いずれにしても、今のコロンビアは5大リーグで活躍しているタレントが減っている。今回の南米予選敗退は弱体化のサインでもあり、2026年へ若手の底上げが不可欠。これに失敗すれば再びワールドカップの舞台は遠いものとなるだろう。

2014年のブラジル大会ではグループステージで日本も手痛くやられてしまったが、もうあの頃の強さは失われてしまった。

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