デ・ヨングやデ・リフトには負けられない フランスで評価再浮上させるクライファートJr.に刮目せよ

今季ニースで奮闘を見せているクライファート photo/Getty Images

ここ数年でキャリアは停滞気味だったが

近年、アヤックスが輩出した若きタレントといえば誰か。やはり、多くの人が思い浮かべるのはバルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングやユヴェントスのDFマタイス・デ・リフトだろう。この2人はオランダ代表でも主力となっており、今年開催されるカタールW杯での活躍も期待される。

しかし、彼らよりも早くアヤックスから欧州5大リーグへと旅立った才能がいたことを忘れてはいけない。オランダの名門からステップアップを果たして以降は少し遠回りを強いられることとなってしまったが、今季フランスのリーグ・アンで奮闘を見せている男がいるのだ。

その選手とは、FWジャスティン・クライファート(22)。2017-18シーズンに当時18歳ながらエールディヴィジで10ゴール5アシストを記録し、一躍脚光を浴びる存在となった同選手。父親がオランダのレジェンドであるパトリック・クライファート氏であることも相まって、当時は注目度も高かった。しかし、その後向かったASローマやRBライプツィヒで彼は伸び悩むことに。次第にその存在感は薄れていき、今季は所属元のローマからニースにレンタル移籍することとなっていた。

だが、ここでクライファートにはようやく急成長の予感がしてきた。21-22シーズンの同選手は、ここまで公式戦22試合に出場して5ゴール5アシストを記録中。現在リーグ・アンで激しい2位争いを演じる4位ニースにおいて、主力として奮闘を見せているのだ。当初の期待値を考えればやや物足りないかもしれないが、近年停滞気味だったことを考えれば今季の活躍ぶりは間違いなくポジティブと言っていい。

ローマ移籍以降は鳴かず飛ばずの印象も強かったクライファート。しかし、彼のキャリアはここから火がついていくのかもしれない。デ・ヨングやデ・リフトには少し差をつけられてしまったが、フランスでその評価を再浮上させつつあるクライファートJr.の躍動は喜ばしいことだ。

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